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リハビリテーション科

記事ID:0003539 更新日:2022年4月1日更新 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 <外部リンク>

 リハビリテーション医療は、立ち上がりや歩行等の基本的な動作の回復を目的とする「理学療法」、着替えやトイレなど応用的な動作の回復を目的とする「作業療法」、ことばや飲み込みの機能回復を目的とする「言語聴覚療法」の3部門から構成されます。

 当院では急性期の入院患者様を中心に、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が、それぞれの専門性を生かしながら密に連携をとり、さまざまな疾患・障害に対して総合的なリハビリテーションを提供しています。特に、発症・受傷・手術後早期からリハビリテーションを開始することで、障害の程度を軽減するだけでなく、二次的に起こる問題(廃用症候群)を予防・改善します。

地域包括ケア病棟には専従スタッフを配置し、院内スタッフ(医師、看護師、介護福祉士、ソーシャルワーカー等)や在宅支援者の方々と連携をとりながら、患者様が安心して元の生活に戻るためのリハビリテーションを提供しています。

 またリハビリテーション科では、病棟カンファレンスの他、NST(栄養サポートチーム)褥創対策チーム認知症・せん妄対策チーム緩和ケアチーム などのチーム活動に参加し、多職種が連携することで、患者様1人1人に適した質の高い医療を提供し、早期に退院・社会復帰できるよう努めています。

 さらに、学会・研修会への参加や定期的な勉強会の実施、学生の臨床実習指導などの教育分野にも力を入れており、日々自己啓発に努めています。

【スタッフ構成】
理学療法士 8人
作業療法士 4人
言語聴覚士 2人
リハビリ助手 2人
事務員 2人

 スタッフの画像

 

理学療法

 理学療法とは病気やけがなどによって身体に障害を持つ方々に対し、座る・立つ・歩くなどの基本動作能力の維持・改善を目的に運動療法・物理療法(温熱・電気治療)などを行います。当院の対象者は、骨折・変形性関節症等の整形外科疾患、心筋梗塞・心不全等の循環器疾患、肺炎・COPD等の呼吸器疾患、消化器内科や外科術後の治療に伴う廃用症候群等、幅広く早期より理学療法を提供しています。近年、人工関節手術などの手術件数が増加しており、術後の運動療法を中心に一人ひとりのニーズに合わせた治療・支援に努めています。

作業療法

 作業療法では、主に病気や骨折などによって動かしにくくなった腕や指の治療・訓練、身の回りの動作(食事、着替え、トイレ動作など)の再獲得に向けたサポートを行っています。また必要に応じて自助具の選定や作成も実施しています。

 さらに、入院中の長期安静による筋力・体力の低下・精神機能の低下(廃用症候群)、入院という環境の変化でおこる混乱状態(せん妄)に対して、積極的な離床を促し、さまざまな作業活動を提供することにより、廃用症候群やせん妄の予防や改善に努めています。

 緩和ケアチームや認知症・せん妄対策チームでは、対象者について動作能力や認知機能、訓練時の反応などの情報提供を行い、よりよい入院生活が送れるようにチーム医療の一員として参加しています。

言語聴覚療法

 言語聴覚療法では、失語症(脳の損傷により、話すこと、聞いて理解すること、読み書きすること、計算することが難しくなる症状)や構音障害(発声や発音に関係する器官の運動麻痺など)など、脳卒中や頭部外傷等によるコミュニケーション障害に対して、言語機能回復を目指した発症早期からのリハビリを行っています。同時に、ご家族など周囲の方々への症状説明、コミュニケーション方法のアドバイスなどの援助も行っています。また当院では、就学前から成人を対象として、吃音に悩む方々の相談/指導も行っております。

 摂食嚥下障害に対する評価、訓練にも力を入れています。摂食嚥下障害とは、脳の損傷や加齢などにより、食物や水分が上手く飲み込めなくなる障害です。そのまま放置しておくと、肺炎や低栄養、脱水など様々な問題を引き起こします。当院では、『日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士』の資格を持った言語聴覚士が中心となり、摂食嚥下器官に対する運動療法、適切な評価に基づいた最適な飲み込み方法、食事形態の検討などを行っています。

 耳鼻咽喉科での嚥下内視鏡検査には、言語聴覚士も毎回同席し、主治医、耳鼻咽喉科医と連携しながら、より客観的な評価に基づくリハビリテーションが提供できるよう努めています。


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