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緩和ケアチーム

記事ID:0003560 更新日:2023年5月12日更新 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 <外部リンク>

 当院では、積極的な治療と並行して、がんや心不全など治療が難しい病気と診断された方の、痛み・吐き気・息苦しさなど様々な身体的症状を和らげたり、不安や悩みなど精神的な症状を和らげたりするために、緩和ケアチームによる診療を行っています。

緩和ケアとは

 ケアの対象は、生命を脅かす病い(がんや心不全など)に直面している患者さんとその家族です。
 生命を脅かす病いによる苦痛は、痛み・吐き気・息苦しさなどの身体的な症状や、不安や悩みなどの精神的な症状などがあり、患者さんの生活に支障をきたします。緩和ケアは、それらの苦痛を予防したり和らげたりする治療や援助を行うことを通して、患者さんやその家族の生活や人生の質(QOL:クオリティオブライフ)の向上を目指すケアです。
 緩和ケアが行われる時期は、終末期に限らず、病気の診断を受けた時から始まり、積極的治療を受けている時期も含まれています。

緩和ケアチームとは

 当院の緩和ケアチームは、医師(緩和ケア担当医、精神科医、循環器内科医)、緩和ケア認定看護師、がん薬物療法認定薬剤師、管理栄養士、ソーシャルワーカー、リハビリセラピストで構成されています。
 主治医や担当看護師が行う治療やケアをサポートする形で、主治医や担当看護師と一緒に患者さんの苦痛に対する治療やケアを行います。また、患者さんの心身の状態に応じて、人生の最終段階における医療やケアについて話し合いを行い、患者さんやご家族の希望を確認し支援します。

 

当院の緩和ケアチームの理念

  • その人が、その人らしく生を全うしていけるように援助していきます
  • 全人的苦痛をできる限り軽減し、QOLの向上を目指します

 

加西病院の緩和ケアチームの活動

入院患者さんの苦痛症状の緩和

緩和ケアチームの画像

週1回カンファレンスを開催しています。オピオイドを使用している場合には、安全かつ速やかに疼痛緩和が図れるように、全ての患者さんのカンファレンスを行っています。
チームメンバーは各職種の役割を認識し、個々の患者さんに合わせベッドサイドに伺うことがあります。

 

 

在宅への移行の支援

 ソーシャルワーカーと地域医療室に所属する看護師が中心となり、地域と連携して在宅療養を望まれる患者さんの療養環境を整える努力をしています。

栄養科の取り組み

食欲のない患者さんに対しては、通常の食事ではなく、希望に添って食べられるもの、好きなものを食べて頂けるように、栄養士の協力を得てできる限り希望に添えるようにしています。
過去に入院された緩和ケア患者さんの嗜好を参考にした、麺類や果物、アイス、酢物などの緩和食(単品から3品メニュー)や、ケモ食(カレー・焼うどん・親子丼など)を提供しています。

緩和ケアQ&A

Q1:緩和ケアは病気に対して何も治療はしないのですか?

A1:痛み、吐き気、食欲不振、不眠、息苦しさなどの苦痛な症状に対しては、積極的に対処します。患者さんやご家族に希望をお聞きしながら行っています。患者さん自身が抗がん剤などの治療を望まれる場合は、主治医と連携して治療を行える場合もあります。もちろん、現在手術や、抗がん剤の治療を行っている患者さんの支援も行っています。

Q2:緩和ケアを受けるためには病名を知っている必要はありますか?

A2:患者さんが病名、病状について真実を知っていることが大切であると私たちは考えています。それは、患者さんの意思で治療の選択や人生の過ごし方を考えるために必要であると考えるからです。患者さんにとって一番大切なことは、嘘のない真実のコミュニケーションであり、患者さんが知りたいと望んでおられる内容は心を込めてお伝えし、みんなで支えていきたいと思います。

Q3:緩和ケアチームによる診療を受けるには?

A3:主治医もしくは担当看護師にご相談ください。また詳しい説明を聞きたい方も気軽にご相談下さい。


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