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循環器内科 主な治療

記事ID:0003441 更新日:2021年3月2日更新 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 <外部リンク>

循環器内科の主な治療法の紹介

心臓カテーテル治療

 急性心筋梗塞は心臓の動脈(冠動脈)が閉塞することにより、心臓の筋肉が次第に壊死し、心臓が動かなくなったり、弁が破たんしポンプとしての機能が無くなったり、心破裂を起こしたり、心停止に至ることもある疾患で、心筋壊死は発症から1時間から3時間ほどで始まります。6時間から12時間程度で閉塞した血管の支配領域がすべて壊死することがあります。
 一刻も早く治療しなければ、病状は悪くなる一方です。当院では、循環器科医が24時間加西市周辺に待機しいつでも心臓の血管を撮影し、必要があれば、下記のカテーテルを用いた治療を行います。

  • 冠動脈内血栓吸引除去術:冠動脈内に径1ミリメートル程度の管を挿入し、冠動脈内の血液の塊(血栓)を吸い出し、血流を回復します。
  • 冠動脈バルーン拡張術:冠動脈内に長さ10ミリメートルから20ミリメートル太さ2ミリメートルから4ミリメートル程度の水風船を挿入し、膨らませて狭くなった血管を広げます。
  • 冠動脈ステント留置術:金属の網状の筒(ステント)を細くして冠動脈へ持ち込みバルーンで膨らませ、ステントを冠動脈内に留置します。バルーン拡張よりも血流をさらに良くすることがあります。
  • 大動脈内バルーンパンピング:胸部の大きな動脈に太さ15ミリメートル程度、長さ20センチメートル程度の風船を挿入し、心拍と連動し収縮、拡張を繰り返します。それにより、心臓の押し出す力を補助し、心機能が低下した状態でも血圧が下がらないようにすることができます。
  • 経皮的心肺補助:下肢の太い動脈と静脈に5ミリメートル程度の管を挿入し、静脈から血液を吸い出し、人工肺を通して酸素化した血液を動脈内に流します。心臓が停止した状態でも数日間ではありますが、全身に栄養を送り、脳障害などを防ぎます。

末梢血管形成術

 腎動脈の狭窄により、腎不全、高血圧、心不全をきたします。
 下肢動脈の狭窄・閉塞により、下肢痛、しびれ、冷感、壊疽が起こります。
 必要により血管を風船やステントで拡張することができます。

ペースメーカ植え込み術

 脈拍が遅くなる(徐脈)と、ふらつきや息切れが生じ、場合によっては、心停止に至ることがあります。徐脈に対しては、ペースメーカ治療以外に有効な治療がありません。当院でもペースメーカ植え込み手術をしております。近年、MRIが可能なペースメーカが開発され、当院でも使用しております。

下大静脈フィルター

 深部下肢静脈血栓症は下肢の静脈の血液が固まってしまい、それが心臓や肺へ流れ込むことにより呼吸できなくなったり、心拍出量が減少したりして生命に危険を及ぼす肺塞栓(エコノミークラス症候群)を起こします。下肢の血栓が心臓や肺へ流れてこないようにおなかの静脈にバスケット上の器具を挿入することができます。この器具は血栓が溶けてなくなれば抜き取りますが、永久に留置することもできます。


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