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消化器内科 診療内容・特長
消化器内科 診療内容・特徴
特徴(取り組み・診療方針)
1)内視鏡検査に伴う苦痛の軽減
悪性疾患(癌)は、症状のない段階で積極的に検査を受けてもらうことで早期発見が可能となります。「胃カメラはつらい」「大腸内視鏡は痛いと聞いている」などと、検査を躊躇される方も多いと思いますが、鎮静剤(眠り薬)や鎮痛剤(痛み止め)の注射や経鼻内視鏡の導入など様々な工夫で苦痛の軽減を図っています。
2)負担の少ない治療の導入
早期に発見された食道癌・胃癌・大腸癌などに対しては、適応を十分に検討した上で、外科的切除よりも負担の少ない内視鏡的切除を行っています。総胆管結石や悪性腫瘍による閉塞性黄疸に対しても、内視鏡的な採石術やステント挿入を積極的に行って負担軽減に努めています。
肝癌に対しても、ラジオ波焼灼術を中心とした内科的治療を選択肢に挙げて、個々の患者さんの病態合わせた治療方法を選択しています。
3)総合的な癌治療
日本人の癌の約60パーセントは消化器領域の癌です。癌の治療をしていく上で重要なことは、発生部位や進行度だけではなく、患者さんの年齢や併存疾患などを考慮に入れて、治療方針を選択していくことです。本院では原則として患者さん本人に病名や病状をお伝えした上で、ご本人の希望を聞きながら治療方針を決めています。ピロリ菌の除菌による胃癌の予防や、B型・C型肝炎ウイルスに対する積極的な治療による肝癌の予防にも努めています。
主な対象疾患
消化管領域
- 食道胃逆流症
- 食道/胃静脈瘤
- 胃・十二指腸潰瘍、ヘリコバクター・ピロリ菌感染
- 食道癌/胃癌/大腸癌などの消化管悪性腫瘍
- 潰瘍性大腸炎/クローン病などの炎症性腸疾患
- 過敏性腸症候群などの機能性胃腸症
- 感染性腸炎など各種腸炎
- 腸閉塞
肝臓領域
- 急性肝炎(E型肝炎など)
- 慢性肝炎(B型・C型肝炎、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎など)
- アルコール性肝障害
- 脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝炎
- 肝硬変症、肝不全、肝性脳症
- 肝細胞癌
- 肝膿瘍
膵胆道領域
- 胆石症、総胆管結石、胆管炎
- 胆管癌、胆嚢癌
- 急性膵炎(重症膵炎の集学的治療を含む)
- 慢性膵炎(自己免疫性膵炎を含む)
- 膵臓癌
- 嚢胞性膵腫瘍
最終更新日 令和5年5月10日