本文
腹臥位療法 雑誌掲載・院外発表記録資料
病院全体で腹臥位療法に取り組んで
(1)はじめに
当院は開設当初の昭和49年から疾病治療と早期の社会復帰を目指して、地域医療の中核を担ってきた。しかし、高齢社会の進展と共に疾病構造が変化し、疾病は治ったが寝たきりになるケースが増え、生命の質の維持・向上を視野にいれた医療・看護を模索していたところ、医療法人親仁会みさき病院神経内科医有働尚子氏の『低ADL(高齢)患者に対する腹臥位療法のすすめ』を知り、ひとりでも寝たきり患者をなくしたいとの思いから腹臥位療法を導入した。そして、現在352名の方に腹臥位療法を実施し、その効果を上げている。それらの効果を得ることができたのは、看護師個人、または病棟単位での取り組みではなく、病院全体で取り組んだことが大きいと考える。そこで、当院がどのように腹臥位療法を導入し、病院全体で取り組んだのか、その11年の経過をここにまとめた。この報告がこれから腹臥位療法を導入したいと検討されている方の参考になれば幸いである。
(2)経緯と推進方法
1.腹臥位療法の導入
平成10年7月号の看護学雑誌に有働尚子氏の『低ADL(高齢)患者に対する腹臥位療法のすすめ』が掲載された。それを熊谷前看護部長が読み、急性期医療現場から一人でも寝たきり患者をなくしたい、という看護師達の思いに応える方法であるとの確信を持った。そこで平成11年3月に有働医師を招聘し看護部主催のセミナーを開催した。看護師達は、ビデオに納められた腹臥位療法を取り入れた患者の改善の様子に感動し、翌日から受け持ち患者の看護実践に展開、ADLの改善・精神機能の改善など当院でも同様の効果が認められ、感動の渦は更に拡がった。 熊谷前看護部長の熱き想いが看護師達へ伝播した。更に、患者のADLを改善し自立を支援して寝たきりをなくすには、看護師個々で取り組むのではなく、院内全体で取り組むことが必要と考え、熊谷前看護部長は意欲的に活動を開始した。まず、推進の核となる課長・主任会で腹臥位療法の推進方法について協議し、スタッフに腹臥位療法推進メンバーを募った。それと並行して、病院長・診療部長・リハビリテーション科長への説明を行い、協力を要請。そして、診療部長よる医局会での通知が行われた。腹臥位療法についてのセミナー受講後約1ヶ月で、腹臥位療法を院内全体で取り組む基盤が出来上がった。
2.腹臥位療法研究会(マニュアルの作成と腹臥位療法の効果の検証、普及活動)における活動
1. 導入期
平成11年4月腹臥位療法推進グループを発足(同年11月に腹臥位療法研究会と改名)。腹臥位療法の目的を『寝たきり予防に腹臥位療法を活用し、高齢者のADLの拡大、自立支援を図る』とし、基本・実践マニュアルを作成した。マニュアルには、対象者、方法と留意事項、及び、誰がみてもわかるように8つのヴァリエーションを図説した。更に、腹臥位療法を推進するにあたり腹臥位療法の安全性と効果の評価が必要と考え、腹臥位療法実施患者経過表・評価基準(有働尚子氏作成分を活用)を作成した。
2. 検証期
平成11年6月、日本看護協会より、先駆的保健活動交流推進事業の一環として研究助成を受けることが決定。神戸市看護大学の近森栄子講師(現、大阪市立大学看護短期大学部教授)をスーパーバイザーとして招き、研究を推進、41例の症例について腹臥位療法の効果を評価・分析し、翌H12年7月に研究支援小委員会にて報告する。分析の結果は、腹臥位中の血圧・心拍については大きな変動はなく、血中酸素飽和度においては有意に改善、ADLにおいては70.7%、排便においては38%、知的機能においては88%に改善が認められたというものであった。以後も検証を続け、ADLにおいては115例について検証を終えている。(詳細は看護学雑誌、Vol.67(6)2003参照)
3. 継続期
毎月の研究会では各病棟の進捗状況の報告がなされ、また、院内への広報活動として、『腹臥位療法ホットニュース』を年4回発行、現在37号まで刊行している。そして、院内全体として腹臥位療法を継続していくために、腹臥位療法の研修会を看護部全体対象の集合教育と新採用者対象の卒後教育で実施している。
平成12年度より看護部の目標の1つとして、『寝たきりを予防し自立を支援する腹臥位療法』が掲げられ、看護部全体で取り組む姿勢が明記された。
平成14年度からは、研究会の主眼を腹臥位療法の検証から、腹臥位療法の実践・推進へとおき変えた。腹臥位療法の実践に重点をおき評価表の記入を中止、従来の退院時のサマリーも記入しやすいものに変更した。そして、現在約350名の方に腹臥位療法を実施している。
平成15年度には、腹臥位療法の更なる推進と継続を目的として腹臥位療法研究会から腹臥位療法推進委員会に呼称を改名し、委員会活動として看護部機能会議組織表に位置づけた。腹臥位療法推進委員会は、『寝たきり患者をなくそう』をスローガンに院内での継続した取り組みと、地域・一般への普及を目指して活動を続けている。
4. 地域への普及・広報活動
- 『ひとりでも寝たきり患者をなくしたい』、という思いから、腹臥位療法を地域・全国に拡げたいと、日本看護協会北播支部の研修会『腹臥位療法セミナー』に講師の派遣、兵庫県看護協会実践発表会・自治体病院学会での発表と共に看護学雑誌・福祉専門誌等に寄稿。また、平成12年12月市立加西病院のホームページが開設されると同時に、腹臥位療法についてのページを掲載。以後、腹臥位療法についての問い合わせが続いている。また、専門誌やホームページを見ての視察研修の依頼が相次ぎ、現在で58件の病院・施設・大学からの研修を引き受けている。
- 平成13年4月NHKニュースかんさい発で『うつぶせで寝たきり改善』として放送。また、平成14年には神戸新聞・読売新聞・介護誌にも掲載され、一般の方からの問い合わせが相次いだ。そのため一般の方向けに『腹臥位療法のしおり』を作成し必要に応じて送付している。
- 平成15年11月に、腹臥位療法の地域での継続を目指して、当院から転院、入所されることの多い施設・病院の看護・介護職の方を招いて第1回目の腹臥位療法の研修会を開催したところ、7つの施設・病院から参加があった。その後、「うちでも腹臥位療法を取り入れたいと準備を進めている」という声を聞くと共に、施設での腹臥位療法の研修会の講師依頼があり、施設主催の研修会に2回講師を派遣した。
- 平成16年1月、22の病院・施設対象に視察研修後の腹臥位療法の導入についてアンケート調査を行ったところ、回収率45%で70%の施設・病院が腹臥位療法に取り組み、その効果をあげているという結果がでた。
(3)考察
1.導入期
最初に看護部主催の腹臥位療法の研修会で看護師の大半が研修を受け、腹臥位療法を知ると共にその感動を共にしたこと、また、翌日から数名が早速実践し効果を得たこと、それらをきっかけとして院内での取り組みが始まった。
そして、病院長・診療部長・リハビリテーション科長に説明と了解を得、協力を依頼したことで腹臥位療法を院内全体として取り組む基盤が出来あがり、看護師の患者への腹臥位療法の導入がスムーズになったと考える。導入当初は、ただうつぶせになるだけで本当に効果があるのか?と半信半疑であった医師もADL・精神活動の改善や排痰効果を目の当たりにし、最近では「この患者さんに腹臥位してくれる?」等医師から腹臥位療法を奨励されることも珍しくなくなった。また、パーキンソン病の患者は腹臥位になることで固縮が改善され動きが良くなるため、訓練室で準備段階として腹臥位後リハビリをする患者もある。
2.検証期
腹臥位療法研究会が立ち上げられ、マニュアル・評価表を作成したことで、導入にあたっての患者・家族への説明・実施が誰でも容易にできるようになった。しかし、普段、仰臥位・側臥位で過ごすことの多かった患者に腹臥位を勧めることは、腹臥位になる患者本人・家族及び看護師にとっても「本当に大丈夫なのか?」と多少なりとも不安を伴う。看護師が自信を持って腹臥位療法を勧めて行くには、腹臥位療法の安全性と効果の検証が必要と思われ、検証を開始した。検証の結果、腹臥位療法をすることで血圧・心拍の変化に有意な差は認められず、循環動態に大きな影響は認められなかったこと、排便・ADL・知的機能において改善が認められたこと、それらが明らかになったことで安心して、自信を持って腹臥位療法に取り組むことができるようになった。
3.継続期
ホットニュースの発行・研究会での各部署の進捗状況の報告を行うことで、院内での情報交換がなされ、病棟間での刺激とスタッフへの意識付けがなされ、更に腹臥位療法の対象者の少ない部署や新採用者対象に研修を行い、看護部全体が腹臥位療法についての知識を持てるようにしたことで腹臥位療法の継続ができたと考える。
看護部全体で取り組むという姿勢を明確にするために、平成12年度から看護部の目標として腹臥位療法が掲げられた意義も大きい。
検証から実践への変換。腹臥位療法を導入した本来の目的は、寝たきりをなくし、高齢者のADLの拡大、自立支援を図ることであった。しかし、腹臥位療法を導入するために、その安全性と効果の検証が必要と腹臥位療法の導入から3年間、研究に主眼を置いた活動を行ってきた。そのことが臨床の場にいる看護師の負担となっていたことも事実である。忙しい業務の中、データをとり集計し分析をするには大変な労力を伴う。この患者に腹臥位療法をしたいけれど、データ収集が負担になり二の足を踏むこともあった。そこで、115例に実施・分析した結果、腹臥位療法の効果は検証できたと判断し検証することを中止、腹臥位療法を導入した本来の目的に立ち返ることにした。これからは研究ではなく気軽に対象患者に腹臥位療法を実施して欲しいという願いからであった。寝たきりの患者を腹臥位にするには状況により看護師2人が必要であり、また、腹臥位中の観察も怠れない。忙しい業務の中で、継続して実施していくのは容易ではない。つい、流されてしまう、そのような状況の中で継続して約180名の患者に腹臥位療法を実施し効果を上げることができたのは、研究会の活動と患者様に少しでも良くなって欲しいという看護師達の熱意に他ならない。
4.地域への普及・広報活動
学会での発表、専門誌への寄稿、地域での腹臥位療法についての研修会への講師派遣等院外的に様々な活動を行ってきたのは、ひとえに、ひとりでも寝たきりをなくしたいという思いからに他ならない。現在、近隣の病院でも「腹臥位をして効果が出ています」、という声を聞くようになった。これは今までの活動が実を結んだ結果で喜ばしいかぎりである。ホームページの開設、TV放映、新聞への掲載も全国への普及へ役立っている。視察研修の依頼や電子メールでの問い合わせ、講師派遣の依頼があることからも腹臥位療法は広まっていることを実感している。
腹臥位療法の地域での継続を目指して、当院から転院、入所されることの多い施設・病院の看護・介護職の方を招いての第1回の腹臥位療法の研修会も好評を得、継続の兆しが見えつつある。今後も、退院後も継続して腹臥位ができるように施設、在宅への普及を積極的に図っていきたいと考える。
(4)終わりに
高齢社会の進展と共に疾病構造が変化し、疾病は治ったが寝たきりになるケースが増え、生命の質の維持・向上を視野にいれた医療・看護を模索していたところ、有働尚子氏の提唱する腹臥位療法に出逢った。直接、講演を聴くことにより感銘を受け、看護部全体の盛り上がりが病院全体を巻き込み、地域へと広がりを見せている。いつでも、どこでも、だれにでも安価に施行可能な"寝たきり予防"の方法として「腹臥位療法」は医療に携わるもの、寝たきりの高齢者を介護するものにとっては一つの福音であることはホームページのアクセスの多さにも表れている。
今後は、院内の腹臥位療法の炎を絶やすことなく、地域への普及活動へも継続して力を注いでいきたい。
"<参考文献>" "1)有働尚子:低ADL(高齢)患者に対する腹臥位療法のすすめ、看護学雑誌、62(7)642-649、1998 ", "2)有働尚子:<腹臥位療法>8つのヴァリエーション 寝たきり状態の重症度と介護環境に合わせた最適な体位セッティング、看護学雑誌、63(1)、36-45、1999 " "3) 近森栄子:腹臥位による血圧、心拍、酸素飽和度の変化-長期臥床患者に対する身体的影響-、神戸市看護大学紀要、Vol4、49-54 " "4) 熊谷佳代:ADL低下の高齢者に対する「腹臥位療法」の劇的な効果 2ヶ月間で10例の改善例を通して 看護学雑誌、63(10)、946-952、1999 "
腹臥位療法に関する取材と雑誌投稿
1999年 | 看護学雑誌10「ADL低下の高齢者に対する腹臥位療法の劇的な効果」 |
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看護学雑誌11【座談会】-看護実践としての腹臥位療法 | |
2000年 | 福祉専門誌(シルバー新報)に5回掲載 |
神戸市看護大学紀要「腹臥位による血圧、心拍、酸素飽和度の変化 ~長期臥床患者に対する身体的影響~ |
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2001年 | NHKテレビニュース関西発で放送 「うつ伏せで寝たきり改善」 |
2002年 | 神戸新聞「寝たきりの弊害 うつ伏せで改善-市立加西病院の取り組み-」 |
読売新聞「やさしい介護学」コーナー | |
2003年 | 介護ジャーナル KAIGO「寝たきりを作らない、回復する腹臥位療法 |
看護学雑誌フロントライン「低ADL高齢者に対する廃用性症候群を予防するための腹臥位療法」-100例を越える実践と有効性の検証 | |
2004年 | 看護雑誌6 特集「腹臥位療法のいま」 「病院全体で腹臥位療法に取り組んで-導入から5年のあゆみ-」 |
週刊朝日「うつぶせ寝の効果」 | |
ザ・ファミリー「健康・元気百科」コーナー | |
2005年 | マイヘルス社 壮快「うつぶせ寝特集」 |
日本リハビリテーション病院・施設協会誌「腹臥位療法のすすめ」 | |
ABCラジオ「おはようパーソナリティー道上洋三です」 | |
月刊ナースデータ 特別企画「腹臥位療法は効果あり」 | |
2006年 | わかさ 健康雑誌「うつぶせ寝特集」写真のみ提供、掲載 |
朝日放送テレビ「ちちんぷいぷい」《うつぶせ療法について》 | |
2007年 | 看護学雑誌10 特集 『腹臥位は特別なことじゃない 導入と継続のための道しるべ』
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2013年 | 師長主任業務実践 NO.375 リレー連載「ザ・サードひかりの会」 腹臥位療法導入13年のあゆみ |
2018年 | 月刊Day 5月号 『腹臥位療法の実践成果について』掲載 |
腹臥位療法に関する院外研修会と担当者
2000年 | 兵庫県看護協会北播支部腹臥位療法研修会 |
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2001年 | A市民病院で腹臥位療法セミナー |
2003年 | 兵庫県看護協会北播支部腹臥位療法研修会 |
第1回院外対象者腹臥位療法研修会(近隣病院・施設の看護・介護職の方募集)(当院リハビリテーション室にて) | |
2004年 | B施設で腹臥位療法研修会(看護師・介護士対象) |
C介護福祉士専門学校で腹臥位療法研修会(第1・2、S施設看護師対象) | |
第2回院外対象者腹臥位療法研修会(近隣病院・施設の看護・介護職対象) | |
2005年 | 多可郡D病院で腹臥位療法研修会 |
第3回院外対象者腹臥位療法研修会(ホームページで全国募集 初)(当院南会議室にて) | |
E大学病院で腹臥位療法研修会(理学療法士・看護師・介護士対象) | |
2006年 | 日総研グループ公開セミナー「腹臥位療法の基礎知識と実践トレーニング」福岡会場にて |
F施設で腹臥位療法研修会 | |
兵庫県北播磨地区健康大学講座で「うつぶせ療法について」加西市医師会主催(一般の方対象、加西市福祉会館にて) | |
2009年 | 訪問看護ステーション研修会 |
2010年 | 兵庫県鍼灸マッサージ師会(夏期大学) |
2012年 | 北播磨言語聴覚士会 勉強会 |
姫路北病院研修会 | |
2013年 | グッドタイムリビング小野 |
2014年 | 有馬高原病院研修会 |
2015年 | G病院 腹臥位療法学習会 |
2016年 | H老人保健施設研修会 |
2017年 | I病院 腹臥位療法研修 |
J施設 腹臥位研修 | |
K施設 腹臥位研修 | |
2018年 | 有料老人ホームM施設 腹臥位研修 |
2022年 | T内科医院 腹臥位研修(オンライン) |
腹臥位に関するテーマで院外における発表と発表者
1999年 | 聖路加・ライフサイエンス研究所共催事業 「腹臥位療法推進研究会の研究と実績報告」第1回セミナー |
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2000年 | 先駆的保健活動交流推進事業研究発表会 |
兵庫県看護協会看護研究実践発表会 | |
聖路加・ライフサイエンス研究所共催事業 「腹臥位療養推進研究会の研究と実践報告」第2回セミナー |
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2001年 | 第40回 全国自治体病院学会 |
聖路加・ライフサイエンス研究所共催事業 「腹臥位療法推進研究会の研究と実績報告」第3回セミナー |
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2006年 | 聖路加・ライフサイエンス研究所共催事業 「腹臥位療法推進研究会の研究と実践報告」第8回セミナー |
2010年 | 聖路加・ライフサイエンス研究所共催事業 「腹臥位療法推進研究会の研究と実践報告」第12回セミナー |
2011年 | 第9回呼吸器ケア研究会 「市立加西病院における腹臥位療法の取り組みと効果」 資料:第9回呼吸器ケア研究会において、腹臥位療法推進委員の吉田美智代発表 「市立加西病院における腹臥位療法の取り組みと効果」より一部抜粋[PDFファイル/213KB] |
2013年 | 第15回腹臥位療法セミナー 「腹臥位療法15年のあゆみ 継続の困難さと継続できている要因」 |
※ 参考資料:腹臥位ホットニュースを定期的に発行しています。