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医療従事者の方へ

記事ID:0003570 更新日:2021年4月1日更新 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 <外部リンク>

腹臥位療法(医療従事者用)

 医療の現場で、”生きる”こと、そして”自分が思い描くような死”を迎えることの難しさを痛感しています。少しでも「人間らしく、自分らしく生きる、そのためにその人の持っている最大限の能力を引き出す」、その手段として私達は腹臥位療法に着眼しました。
 たとえ一人でも寝たきりを予防・改善し、「生きていて良かった」と思える日々を過ごして頂きたいと私達は、この2年余り腹臥位療法に取り組み、現在もその効果について検証を続けています。このホームページが腹臥位療法の普及と情報交換の場になるように、各施設や在宅で腹臥位療法に取り組まれた方は、その結果を是非お知らせ下さい。

方法

関節拘縮軽症例の画像
関節拘縮軽症例

関節拘縮軽症例(枕・クッションによる免荷)の画像
関節拘縮軽症例(枕・クッションによる免荷)

生活台使用例の画像
生活台使用例

関節拘縮中等度の画像
関節拘縮中等度

IVH・DIV・バルーン留置患者への応用の画像
IVH・DIV・バルーン留置患者への応用

半腹臥位の画像
半腹臥位

半腹臥位の画像
車椅子坐位による腹臥位療法

リハビリ室での集団訓練の画像
リハビリ室での集団訓練

ベッド柵を用いた端坐位の画像
ベッド柵を用いた端坐位

効果

  1. 寝たきり状態の予防:自発性欠如、随意運動減少、関節可動域制限、廃用症候群
  2. 寝たきり状態に伴う合併症の予防・治癒
    1. 仙骨部及び両側大転子部褥創 予防・治癒
    2. 両膝・両股関節拘縮、尖足傾向 予防・治癒
    3. 両上肢関節可動域制限、筋力・手指巧緻性低下 予防・改善
    4. 嚥下障害、誤嚥性気管支肺炎、肺活量低下 予防・治癒
    5. 排尿障害(尿失禁、多残尿状態)、尿路感染症 予防・改善
    6. 排便障害(便失禁、便秘)陰部皮膚炎(真菌症) 予防・改善
    7. 固有感覚障害による体幹平衡機能障害 予防・改善
    8. 精神障害(無関心、痴呆様症状、せん妄) 覚醒度の改善、自発性・外界への関心の高まり

注意事項

  1. 主治医の許可を得る。
  2. 患者・家族に説明・了解を得る。
  3. 施行前に患者の全身状態をチェックする。
  4. 食直後を避け、5分から10分程度から開始、30分から60分と徐々に延長する。
  5. 訓練中は窒息の危険がないように、必ず看視者をつけ、コミュニケーションをよくとる。
  6. 長期臥床で骨粗鬆が進んでいる場合は、骨折に注意する。
  7. 両上肢は肘関節にて屈曲、肩関節は外転位、手掌面を下向きにする。
  8. 腹臥位を取りにくい場合は、半腹臥位から開始し背部の免荷を図る。
  9. 体幹機能向上が認められれば、車椅子坐位時間を延長する。

「腹臥位療法」の看護研究についての協力・同意書

 病気やけがなどのために長く安静臥床を続けると、自立意欲も低下し、寝たきりや痴呆、褥瘡、肺炎などの廃用性変化が起こってくることの説明を受けました。
 今回、これらの予防をするために「腹臥位療法」を試みることの必要性や、その効果の説明を受け、理解できましたので、この「腹臥位療法」の効果を検証するために、写真撮影など看護研究に協力することに同意します。
 尚、協力したくない場合はいつでもその旨を申し出れば、意思を尊重されることの説明も受けました。

同意書のサムネイル画像
「同意書」の印刷用[PDFファイル/11KB]

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