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看護部のご紹介
看護部長挨拶
看護部を閲覧していただきありがとうございます。
当院は、播磨内陸部に位置する加西市で唯一の入院機能を持つ、急性期と回復期の医療を提供している病院です。播磨地域の急性期病院と連携しながら市民が住み慣れた地域で病気があっても安心して生活を続けられるよう支援することを目標としています。
また、地域包括ケアシステムにおいて市の中心的な役割を担い、医療・介護連携や医療保健全般で信頼される地域に根ざしたかかりつけ病院を目指しています。
今年度、看護部は「尊厳ある看護を実践し、患者さんを笑顔にしよう」を目標としました。看護部では患者さんの尊厳を大切にし、患者さんが笑顔になる看護の実践を心掛けています。引き続き、できるだけ患者さんの傍にいながら、心のこもった、丁寧なケアの提供をしていきたいと思います。そして患者さんのために考え、工夫した看護を実践し、患者さんが笑顔になることで、ご家族や私たちまでも笑顔になるような病院にしたいと考えています。
日常生活がコロナ以前の状況に戻る中、病院ではまだまだ感染に留意しながら医療を提供しています。たくさんの時間を患者さんと共に過ごしたいと考えておられるご家族にとってはもどかしい状況がつづいています。どんなに注意しても感染症をゼロにはできませんが、リスクを減らしながら可能な限り、患者さんとご家族との関係を保てるように環境を整えていきたいと考えています。ご家族がご来院される際には、体調の悪い方は面会に来ないというルールが非常に重要です。無理をなさらず、体調を整えて、患者さんの様子を見に来ていただければと思います。面会時間はホームページ等で確認できるようにしています。4月1日から1回15分だった面会時間を30分に延長します。少しでも患者さんの笑顔につながればと思っています。(そのほかのルールは変更になっていません。ホームページ等でご確認ください)
また看護の質の向上のために、認定看護師が様々な場面で活躍しています。現在はチーム医療が病院での医療を支えており、医師をはじめとする看護師、薬剤師、セラピスト、栄養士等多職種が協力して医療にあたっています。専門職が多数集まりそれぞれの立場から患者さんにとっての最善を検討し、日々の医療に活かしています。その中で認定看護師は中心的な役割を果たし、皆さんの健康への回復、在宅への早期復帰に力を注いでいます。患者さんにとって何が最善かを考え、スタッフと協力して計画的に元の生活に戻れるように支援しています。当院では昨年冬に認知症看護の認定看護師が1名増え、認知症看護認定(特定行為)看護師が2名になりました。他にも緩和ケア認定看護師が2名、感染管理(特定行為)認定看護師が1名、糖尿病看護認定看護師が1名、心不全看護(特定行為)認定看護師が1名、計7名が活躍しています。患者さんを笑顔にする看護を共に考え、多くの看護スタッフと共に頑張っています。
さらに、尊厳ある看護として今年度は身体拘束(行動制限)をしない看護についても、今まで以上に取り組みたいと考えています。高齢の方の入院が多くなった加西病院においては、せん妄という一時的に状況認識がうまくできず、入院生活になじめないような問題が起こることがあります。それに伴い、転倒転落や点滴抜去など普段の生活以上に危険なことが増え、身体拘束をせざるを得ない状況が発生しやすくなります。しかし身体拘束(行動抑制)は患者さんを笑顔にしません。「トイレに行きたい」「痒い所を掻きたい」というごく当たり前の行動もできなくなるからです。どうすれば患者さんの行動を制限せずに安全な看護が提供できるのか、様々な観察機器も導入しながら、少しでも身体拘束(行動制限)をしない看護を実践し患者さんを笑顔にして行けるよう努めたいと考えています。入院の際には患者さんの普段の生活を是非教えてください。大切にされている事、モノを教えて頂き、入院生活に少しでも取り入れながら、笑顔で過ごしていただけるようにしたいと思います。入院の際には可能な限り入院生活の説明をご家族の方とも共有し、ご家族の方にも安心して頂けるようにしていきたいと考えていますので、説明等時間をかけると思いますが、ご協力よろしくお願いいたします。
最後にお知らせです。当院では4月1日から朝の配茶をミニパックのお茶に変更しました。昼と夕は今までと同様に水筒などへ配茶します。そのため水筒等の持参をお願いします。どうかご理解、ご協力よろしくお願いいたします。
みなさまの声等様々な意見を励みに少しでも地域に根差した加西病院になるよう、住民の皆様と協力していきたいと思っています。今後も地域の医療機関、関係施設等の連携を密に行い、住民の方々に必要とされる医療・看護の提供に努めてまいります。
看護部長
長江 菜穂美
令和7年4月1日
看護部理念・活動方針
看護部理念
「患者様中心で、良質、安全な看護の提供」
看護の基本方針
- 倫理に基づき、患者様の人間性を尊重した看護を実践する。
- 患者様の安全・安楽を守るために、あらゆる面からの事故防止に努める。
- 可能な限り廃用性変化を防止し、自立支援とQOLを高める看護を実践する。
- 専門職として責任と誇りを持ち、主体的な看護活動を展開する。
- 効率的で健全な運営意識を持って、職務を遂行する。
令和7年度 看護部目標
「尊厳ある看護を実践し、患者さんを笑顔にしよう。」
看護部紹介
看護職員配置 | 病床 | 入院基本料 | 取得加算 | |
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急性期一般 | 100床 (感染症6床含) |
急性期一般入院料2 |
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地域包括ケア病棟 | 99床 | 地域包括ケア病棟入院料1 |
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看護提供方式 | 固定チーム継続受け持ち制を基本とする ※一部、病棟に応じた方式を導入 | |||
勤務体制 | 2交代・3交代(個人の状況に応じて選択制) 夜勤専従勤務、育児短時間勤務、フレキシブル勤務 有 |
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認定看護師・特定看護師 | 緩和ケア認定看護師 2名 糖尿病看護認定看護師 1名 感染管理特定認定看護師 1名 認知症看護特定認定看護師 2名 心不全看護特定認定看護師 1名 |
WLB(ワーク・ライフ・バランス)の推進
職員が遣り甲斐を持ち、生き生きと働き続けられる魅力ある職場作りのために、各職場で自分達の働き方を見直し、種々の改善に取り組んでいます。勤務形態も3交代勤務に加えて2交代勤務や夜勤専従勤務を導入し、時差出勤の実施や休憩時間の見直し等、積極的に取り組んでいます。これらの取組みの成果に対して2つの団体から表彰や認定を受けました。
1つは公益社団法人日本看護協会の「看護職のワークライフバランス推進カンゴザウルス賞」の表彰を受けました。
もう1つは公益財団法人兵庫県勤労福祉協会の「ひょうご仕事と生活の調和推進企業」に認定されました。
WLB 兵庫県看護協会が選ぶ挑戦者たちの事例集 令和2年3月発行
市立加西病院 掲載記事 19ページから20ページ [PDFファイル/1.25MB]
現在は年休取得率も70%程度に向上し時間外も月平均1人当たり5~6時間まで減ってきています。働きやすい職場とやりがいある職場を目指して頑張っています。
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