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かかりつけ医との協力

記事ID:0003415 更新日:2023年4月1日更新 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 <外部リンク>

当院のあり方について

2023(令和5)年4月1日 院長 生田 肇

1.はじめに

 当院は加西市唯一の公的医療機関で、昨年度に老朽化に伴う新病院建て替え計画が進んでおり、2025年度末の開院を予定しています。近隣の病院合併により2014年10月に北播磨総合医療センターが開設、2016年7月に加古川中央市民病院が誕生し、また、2022年5月に県立はりま姫路総合医療センターが開院するなど、当院を取り巻く医療環境がこの数年で急激に変化しています。また、加西市の人口の推移、高齢化なども考え、2020年度の当初の199床から2025年度の新病院開院時には157床とし、段階的にダウンサイジングしていきます。病院機能では加西市唯一の急性期病院としての役割と回復期病院としての役割、また、第二種感染症指定医療機関としての役割の3つを引き続き担っていきます。

2.病院連携

 加西市の医療を担っていくうえでのテーマの一つが『連携』です。加西市内、北播磨地域内、もう少し広い範囲における医療システムの連携をはかっていきたいと思います。上記3つの基幹病院とは病院提携をむすんでおり、患者診療における提携だけでなく、医療スタッフの連携も含まれており、同じ神戸大学系列の病院でもあり、引き続き、連携強化を図っていきます。その他、介護施設、在宅に向けての訪問看護ステーションとの連携を行っています。

3.救急医療割

 当院は二次救急病院です。救急医療は市民の皆さんの健康と安心を守るうえで不可欠なものです。当院では市民の皆さんの急病に対して、24時間診療を行うことに努めています。特に診療所の先生方からのご紹介には対応するようにしております。しかし、その病状、病気の専門医がいない場合、また、医療者のマンパワーにも限界があり、診療できない場合があります。特に夜間、土日祝日には限界があります。しかし、その場合でも、どこの病院がみてくれるのか、などの情報提供、紹介など行えるようにしていきたいと思います。

4.かかりつけ医と病院との協力

 病診連携として、加西市内の診療所の先生方とは連絡を密にとっており、患者さんを紹介いただいています。また、こちらから紹介させていただく場合もあります。診療所の先生方には「かかりつけ医」としての役割を担っていただき、検査、治療、手術など必要な場合は紹介いただいています。当院は2020年2月1日から開放型病院としての要件をみたし、診療所の先生方と契約をむすんでおります。すなわち、入院患者さんが、ご本人の承諾があれば、入院中でも「かかりつけ医」の先生の診察が受けられるようになっています。

5.医科歯科連携

 当院では口腔ケア(口の中をきれいにすること)のレベルアップを図るために、2016年4月に口腔ケアチームを結成、同年に加西市歯科医師会と連携に向けての協議を行い、稼働しました。その後も連携の方法、問題点などについて、年3回の定期的協議会にて話し合いを行い、その他、歯科医師による院内講習会も開いています。連携内容では『がんの手術、化学療法前後における口腔ケア』と『入院患者の口腔チェックと往診依頼』と大きく二つがあります。後者に関しては歯科衛生士が入院患者の口腔チェックを行い、必要な場合、院外歯科医師への橋渡しを行います。

6.医療介護総合支援センターについて

 当センターは2019年4月1日に新設され、それまでの地域医療室に加えて、入退院支援室、医療介護連携相談室の3つの部署からなっています。
 当センターの目的は 

  • 高度急性期病院からのポストアキュート患者および地域の診療所からのサブアキュート患者の紹介受け入れを推進する。
  • 予約、緊急入院患者にかかわらず、患者・家族が安心して入院生活を送れ、それぞれに適した退院支援が行える体制を強化する。
  • 市民および病院外関係機関の相談窓口としての機能、相談しやすい体制を整える。

本年度(2023年度)から新たに4つ目の部署として、「入院生活支援室」を新設し、入院患者を対象とした院内デイのシステムを稼働します。


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