本文
骨密度測定装置
骨密度は、高齢化による骨粗しょう症の診断や病気に対する治療薬使用に伴う骨量減少やカルシウム剤使用効果などの判定に使用されています。当院では低エネルギーの二つの波長が違うX線を用いたDEXA法により測定しています。
測定する部位は第2から4腰椎と左股関節で検査時間が10分程度と短く、またDEXA法の測定精度は高く、骨量変化をとらえやすいという利点があります。結果はコンピューターで解析して標準値(若年平均正常値)と比較する事により、現在の骨年齢がどのくらいであるかがわかります。
健康な方でも自分の「今の骨年齢」を知ることが大切です。特に『最近、運動不足で腰が少し痛い、何か背中が曲がってきているように感じる方』などは、腰椎圧迫骨折などから身を守る為にも健康診断として測定されることが必要です。
なお、骨密度測定を希望される方は整形外科などを受診してから、申し込んで下さい。
骨密度測定装置
測定結果
骨粗鬆症診断基準
日本の指標用語(日本骨代謝学会から)
若年成人比較パーセント(YAM=Young Adult Mean)
若年齢の平均BMD値(基準値)を100パーセントとして、被験者BMD値と比べてパーセントをだしたもの。骨粗鬆症診断基準に用いられる。
同年齢比較パーセント
同年齢の平均BMD値を100パーセントとして、被験者BMD値と比べてパーセントをだしたもの。骨粗鬆症診断には用いられない。(年齢とともに平均値が下がるため)
診断基準
正常 | YAMの80パーセント以上 |
---|---|
骨減少症 | YAMの70から80パーセント |
骨粗鬆症 | YAMの70パーセント未満 |
70パーセント未満が要注意ですが、まずは今の状況をチェックすることが大切です。