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病理検査

記事ID:0003524 更新日:2023年5月10日更新 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 <外部リンク>

場所

 病理検査室は本館2階の中央検査室の中にあります。

スタッフ

  • 病理医師 1名(非常勤)
  • 病理検査担当検査技師 3名(すべて細胞検査士免許取得)

施設 登録

  • 日本病理学会研修登録施設

病理検査 紹介

 病理検査は細胞や組織の病変を直接顕微鏡下で観察診断しており、病院業務においては最終確定診断業務を担う非常に重要な検査のひとつです。
 実践的には、細胞診、生検や外科的に切除された臓器の病理診断、術中迅速診断等の業務を通じて、診断の確定や病変の広がりを観察し、また治療効果の判定なども行って、治療方針の決定に参画しています。また、患者さまの尊いご厚志に基づいて実施された病理解剖から得られた知見は、すべて臨床病理検討会にかけられ、その後の医療活動の重要な参考事項として活用されています。
 病理検査は病理診断の正確さと速さとを最重要課題と認識し、それをモットーとしてスタッフ全員が日々努力しています。

業務内容

 患者様から採取した細胞や組織、また手術により切除した組織の一部を標本にして顕微鏡で観察し、病気を診断する仕事をしています。検査の種類には大きく分けて4つあります。

1.病理組織検査 胃、十二指腸ファイバー、あるいは大腸ファイバーなどで採取された生検組織、また手術により摘出された組織を病理医が顕微鏡で診断をします。
2.術中迅速検査 手術中に迅速に(約5~10分)標本を作製し、良性、悪性の診断や病変の広がり、転移の有無等を病理医が顕微鏡で診断します。
手術術式の重要な情報を提供します。
3.細胞診検査 喀痰、尿、分泌物あるいは、病巣部擦過、穿刺吸引物の細胞を細胞検査士が顕微鏡で診断します。
4.病理解剖 不幸にして亡くなられた患者様の病理解剖で全臓器を肉眼的、組織学的に検案し、診療が適正であったかどうかを検証して以後の診療業務の参考資料とします。

細胞診検査

 細胞検査士の資格をもった検査技師が、体の中から採取された様々な材料(喀痰、尿、婦人科膣分泌液、胸腹水、髄液、気管支擦過・洗浄液や乳腺、甲状腺などの穿刺物)を顕微鏡下で観察し異型細胞を拾い上げ、悪性(癌)か否かを判別します。

​胃癌の細胞像(腺癌)の画像
​胃癌の細胞像(腺癌)

​胃癌の組織像(腺癌)の画像
​胃癌の組織像(腺癌)

肺癌の細胞像(扁平上皮癌)の画像
​肺癌の細胞像(扁平上皮癌)

​肺癌の組織像(扁平上皮癌)の画像
​肺癌の組織像(扁平上皮癌)

術中迅速検査

 術中迅速検査には術中迅速組織検査と術中迅速細胞診検査があります。

術中迅速組織検査:

 手術中に提出された切除組織の一部を凍結し、迅速に作製した標本を病理医が顕微鏡下で観察して、病変の良悪性や組織型の推定、さらに癌の切除断端への浸潤・リンパ節転移の有無を診断します。検体提出から約20分で手術室に診断結果が報告されます。

術中迅速細胞診検査:

 手術中に採取された腹水等を迅速に処理し、細胞検査士が顕微鏡下で観察し良悪の判定をします。検体提出から約30分で手術室に結果が報告されます。

​クリオスタットによる術中迅速標本作製の画像
​クリオスタットによる術中迅速標本作製

​病理医による術中迅速診断の画像
​病理医による術中迅速診断


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