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微生物検査
微生物検査は病原微生物による感染症の診断と治療に関する検査です。
微生物を分類すると原虫(寄生虫)、真菌(カビ)、細菌、ウイルスに大きく分かれます。微生物検査室では細菌と真菌の検査をしています。
培養検査
まず、肺炎疑いであれば喀痰、尿路感染症疑いであれば尿、食中毒疑いであれば糞便といったように、感染症を起こしていると思われる部位からの検体を採取して頂きます。微生物検査室では培養により感染している微生物の決定、および試験管内で抗生物質と混ぜ合わせてどの薬がどの程度の濃度で効果があるかを検査してお知らせします。
検査結果は病原菌の同定結果と、薬剤感受性結果を報告しています。
同定結果
正式登録名(日本での一般的な呼び名)
例)Staphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌)
Escherichia coli serum typeO-157:H7(腸管出血性大腸菌O-157)
真菌Candida albicans(アルビカンス酵母菌)
培養検査
グラム染色
薬剤感受性結果
どのような抗生物質(抗菌薬)が治療に有効かを調べる検査です。自動化機器を用い、抗生物質選択に必要な情報を提供しています。また、微生物を塗った寒天培地に抗生物質をしみこませた濾紙をおいて、抗生物質がその微生物に対して有効であるかを調べています。
薬剤感受性試験
感染症遺伝子検査
結核菌などの遺伝子検査も行っています。
検体(喀痰等)を前処理して、結核菌のDNA(遺伝子)を抽出し、それを増幅して結核菌の有無を調べる検査です。
遺伝子検査
検査詳細
臨床検査説明:微生物検査 [PDFファイル/313KB]