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5病棟(本館5階)
病棟紹介
5病棟は地域包括ケア病棟です。急性期病棟入院後に病状が安定し、もう少し入院を継続し改善が見込まれる方や、すぐに在宅や施設に移行するには不安がある方に、治療の継続やリハビリテーションを行い、在宅復帰に向けての準備を整える『在宅復帰のための病棟』です。当院の急性期病棟からの転棟や、他院からの転院、家族の介護負担軽減目的の入院、保存的治療をする整形外科の入院、糖尿病の教育目的の入院、自宅・施設等で軽微な症状で入院治療が必要となった方を受け入れています
糖尿病看護について
糖尿病教育目的の短期入院(約2週間)では、糖尿病について学習しながら、患者さん自身が日常生活でどこに問題があるのか、振り返りや自己管理の気づきの場となるように支援しています。また、入院目的は、血糖コントロール、内服からインスリンへの移行、手術前の血糖コントロールと様々ですが、糖尿病外来や病診連携を図りながら長期にわたり質の高い生活が出来るように援助しています。
患者さんへのメッセージ
急性期の治療が一段落し、病状が落ち着かれましたら地域包括ケア病棟に来ていただき、安心して退院出来るよう支援していきます。当病棟にはセラピストによるリハビリテーションだけでなく、日常生活にも積極的にリハビリテーションを取り入れ、日常生活動作のレベルが改善できるように支援しています。
地域包括ケア病棟(5病棟)での取り組み
生活リハビリ
生活リハビリとは、個別のリハビリテーションを実施するのではなく、トイレ動作や食事動作、入浴動作などの日常生活の動作をリハビリテーションととらえ、支援することで日常生活動作の維持や向上を目指すものです。
一般的に「高齢者は2週間を寝たきりで過ごすと足の筋肉が20%も萎縮する」といわれています。そのため、あまり体を動かさなくなると、筋力が衰え、関節の動きが悪くなり、最悪の場合、寝たきりとなってしまうことがあります。しかし、運動習慣がない方々に無理に運動を提案しても長続きはしません。日常生活で行う動作をできるだけ自分の力で取り組む「生活リハビリ」をすることで、身体機能の低下を防ぎ、維持する効果が期待できます。そのため、自宅への復帰を目指す地域包括ケア病棟では、この「生活リハビリ」という考え方が重要です。
集団リハビリ
集団リハビリとは、集団で行うリハビリテーションのことです。単調になりがちな入院生活に変化を与えるだけでなく、体・脳・こころの健康に良い影響を与えるとされています。
昨今はコロナ禍のためマスクの着用や患者さん同士のソーシャルディスタンスを保つなど感染防止対策を行い、ゲームやラジオ体操などの運動を取り入れた内容で毎日1時間程度(15時~16時)病棟のデイルームで実施しています。
パートナー制
看護師と介護福祉士がパートナーとなり、協働して集団リハビリ、食事、排泄、入浴などの援助を行っています。看護師と介護福祉士がカンファレンスを行い、情報を交換・共有し、一人一人の患者さんに合ったケアの方法や入院生活が過ごしやすい環境、転倒予防策を検討しています。
今後も看護師、介護福祉士が協働してよりよい看護を提供していきます。