本文
今回のかしの木学園は、宝塚歌劇団の演出家中村一徳先生にお越しいただきました。最初は「人生の先輩方を前にどんな話をしたらいいのか」と緊張をされていた中村先生ですが、いざ始まると穏やかな口調で、丁寧に興味深いお話を進めてくださいました。
はじめに、阪急電車の発展とともに歩んできた宝塚歌劇団の歴史や5つの組が交代で宝塚大劇場や東京宝塚劇場で公演を行っているシステムについてご紹介いただきました。約1か月半という期間で一つの公演を作り上げることや、若手やいろんな人が活躍できる場として小規模公演は、若手の育成やモチベーション向上につながっており、その仕組みこそが、歌劇団の大きな強みであると語られました。
続いて、中村先生にご用意いただいた実際の劇場公演の映像を鑑賞しました。ステージ上で華やかな衣装をまとい、歌い、踊り、演技する歌劇団の生徒(団員)さんたち。彼女たちは日々ダンスや日舞の稽古に励み、自己を高めているそうです。さらに衣装部や装置部など、それぞれの持ち場で舞台を支える裏方のスタッフの存在も欠かせません。たとえば、舞台美術では、イメージを具体化するために、舞台のミニチュア模型を作って再現するなど、スタッフの方々の力を結集してあの素晴らしい宝塚歌劇団の舞台が作り上げられていることを教えていただきました。
実際に舞台を手掛けられている中村先生だからこそ聞けるお話の数々に、私たちもたくさんの刺激を受けました。お芝居とは、多彩な職種の方々の強いチームワークの賜物であると、あらためて深く感動させられるひと時となりました。
お帰りの際には、「今日の講座を本当に楽しみにしていました。素敵なお話が聞けて良かったです。」と嬉しそうに語る受講生の姿も。
中村先生、このたびは心に残る貴重なお話をありがとうございました!