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夏本番を迎え、今回は「夏を感じる言葉をうちわにのせて届けよう」です。
心のテーマは「五感で夏を味わう言葉をさがす」です。
今まで習った筆ペンの太さを変えられる技を生かして、文字の形、文字の位置、文字の大小、余白の美で遊びます。夏の言葉でもいいし、文章でもいいし、うちわは両面書くことができるので、わくわくがとまりません。
例えば、「涼風、涼、金魚、青空、ひまわり」のような言葉や、「暑中お見舞い申し上げます」のような文章を、濃い色のインクで書いたり、時には薄墨のインクを使ったり、また水ペンで色を付けたりします。
下書きを何度もして、悩みながら、お隣同士見せ合いっこしながら、「それ、かわいい~」「それ涼しそう」「私はこっちの方が好みかも」なんて言いながら、個性あふれるうちわが完成していきます。
竹のうちわに和紙を張り付ける作業には、ちょっと手こずりましたが、世界にひとつだけの素敵なうちわが出来上がりました。
来年は、今書いたものを剥がして、また新しい作品を書いて貼ることも出来ると先生がおっしゃいました。
毎年「自分だけのうちわで涼をとる」そんな粋な夏の過ごし方もいいですね。