本文
今回は「文字で遊ぶ~丸 角 跳ねる 流す~」ということを教えていただきました。
力強く紙に筆を押し当ててはねたり、ためて離したり、立って描いたり、時には叫びたくなるような感情を筆に託しその筆運びを体で感じながら、自由に形を崩して線で遊びます。そうすると、同じ文字でも違った印象になっていきます。
そこで先生からお題「新しいページに自由に一本線を描いてみましょう。」
横に波打つように長く描く人、短く描く人、左右端に寄せて描く人、上のほうに書く人、さまざまです。
「ちょうど梅雨入りしましたし、それを一画として『雨』を表現してみましょう。」
「え~っ!そんなつもりで書いてない~!」とは言いながら、皆さん、先ほどの線で遊んだ練習の成果を即発揮され、個性あふれる『雨』を表現。
そしてそこに「どんな雨を思い描きました?」「ザーザー」「シトシト」「ポツリポツリ」これも十人十色。それも併せて表現したら、本当にいろいろな『雨』が完成。
雨のイメージは、浄化だったり、嫌だなとか悲しみだったり、人それぞれです。今の肌で感じる感覚で筆運びもゆっくりだったり、早かったり、力強かったり、自分の感覚で手を動かすので、正解はないんですよ~との先生の温かい言葉に皆さんの笑顔がこぼれます。
本日の心のテーマ「自由に形を崩してみる」ご自分の好きな一文字をアートとして楽しみながら表現してみました。今日の講座で学んだことが活かされた生きた作品が出来上がりました。筆ペンは黒でしか勝負できないから、文字の崩し方や白の余白の見せ方で、見えない美というものがあることも、自分の作品、他の作品を見て感じたことでしょう。
次回7月8日は、季節を感じる言葉を「うちわ」に描いて表現します。