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季節は廻り、秋の気配が感じられる頃、いよいよ芸術の秋、皆さんの腕がうなります。
今日、皆さんが共通して感じられたことがありました。それは、
『色を選ぶことが難しい。そして、選んだ色を混ぜ合わせる時、量の加減が難しい』でした。
先生からは、「私も最初はそうでした。経験を積めば大丈夫。」との励ましの言葉がありました。
先生がアドバイスをされる時に、前回の作品に関することに触れられるので、
「先生はみんなの作品を覚えておられるのですね。」とビックリ皆さんが感心する場面もありました。
それに対し先生は、「皆さんが一生懸命描かれている作品は覚えていますよ。」とサラリ。
すごく愛に満ちた言葉のやり取りに、皆さんの心もホットになりました。
赤ちゃんの顔を着色する際、「何色にすればいいか分からない」と悩む皆さんに『紫と青色』との指示が。
これにはビックリでした。「後からハイライトを入れると、血色が良くなっていきます。」「観察力が付いてくると、使う色が分かってきますよ」と。
別の作品に対して、「使う色は合っています。あとは混ぜ方です。料理を作るのと同じですよ。調味料の分量を間違えると台無しになるでしょう?」と。
先生の言葉のマジックはすごい。皆さんの心の中に、『ストン』と落ちていった場面でした。
回を重ねる度、皆さんの進歩が手に取るように分かります。
だからこそ、先生の言葉も皆さんの心により響いているのだろうと感じられます。
秋の深まりに合わせるように、皆さんの作品もより深まっていくと確信する時間でした。