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加西市の特産といって思い出すのは、トマト、ニンニク、ぶどう、その他にもいろいろな食物があります。
地元で収穫された食物が給食に出てくると、ちょっとテンションが上がったりしませんか?
給食が当たり前になっている現在ですが、昨今の地球の温暖化や技術の発展により、私たちの食生活も大きな影響を受け変化しつつあるようです。
そこで、今回は、南山大学の太田和彦准教授とオンライン中継で結び、まず、給食の変遷を学びました。その上で「30年後の給食はどのように変わっていくでしょうか?」ということを参加者の大人と子供と一緒に考えてみました。
130年前の明治時代、家が貧しくて、お弁当を持ってこられない子どものために、お坊さんがお昼ご飯を出したのが学校給食の始まりだそうです。当時は「おにぎり、塩鮭、菜の漬物」といったものです。その後、日本全国に学校給食が広まりますが、80年前の第二次世界大戦中は、戦争で食べるものが少なくなり、やがて中止されました。敗戦後、再び再開されますが、そのころには、プロの栄養士さんが考え、オリジナルメニューも作られるようになったということです。
さあ、そこで30年後、
材料は・・・昆虫? サプリメント?
誰が作る・・・全自動調理器?
このような疑問もわいてくる中、子供たちがメニューを考えました。
地産地消、地元産の野菜、ジビエ肉、代替肉、木で出来た食器、なかなか興味深いです。
また、2050年を生きる子供たちに、聞いてみたいこととして、
「給食は楽しいですか」「おいしいですか」「どんなスタイルで食べていますか」「『今の食』を豊かだと思いますか」「2023年を生きる私たちの行動が2050年を作るので誇れる行動をしたい」などがありました。
「昔は栄養補充の観点からの給食であったが、現在は「食育」を重視して、一人暮らしをすることになった時のお手本となるべく「食文化」を伝えることを意識している」というお話が印象に残っています。なかなか深いなぁと改めて思いました。
今日の講座が、子供たちに少しでも「食」への興味につながることを願います。