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5月12日金曜日に令和5年度かしの木学園開講式及び第1回学習会を開催しました。
今年度は新規受講生7名が加わり、総勢86名の受講生となりました。
当日は60名の参加され、開講式では、民輪教育長よりお祝いの言葉とともに、加西市が取り組むSTEAM教育や学校と公民館に設置されたSTEAMラボについて、また、昨年度実施した公民館・オークタウン加西のあり方検討委員会において策定された基本計画についてお話がありました。
第1回学習会は「線路は続くよどこまでも~北条鉄道株式会社の今とこれから~」と題して
今話題のキハ40形の導入に取り組まれた同社常務取締役藤井秀明氏にご講演いただきました。
北条鉄道の歴史や同社の取り組みについて、北条鉄道が地域とともに発展している状況を熱くお話しいただきました。
講演は、駅のホームさながらの制服、制帽姿の藤井常務取締役の笛を合図に受講生みんなが「出発進行!」と発声してスタートしました。
北条鉄道は大正2年播州鉄道株式会社として発足し、石産業とともに歩んできました。のちに国有化、その後、現在の第3セクターへと転換され、今日まで110年の歴史を刻んできました。
平成23年度からは、地域とともに再生する取り組みとして、駅舎・トイレの改善、ボランティア駅長による工房・教室、店舗などの整備、さらにはサンタ列車など様々なイベント列車を運行して鉄道PRに取り組んだことなどが紹介されました。
つぎは、いよいよキハ40形車両の導入のお話です。
これを発案し、実現にこぎつけたのは25歳の新入若手社員。
その様子は講演会でも上映されたNHKのドキュメント映像で紹介されました。
この4両目の導入と法華口駅での行違い設備導入により増便が実現し、
令和4年度には過去最高の38万人という輸送人員を記録したそうです。
キハ40形は鉄道ファンの誘客にもつながり、観光客も増えました。
北条鉄道の社員は14人。
若手新入社員の採用により なんと同社の平均年齢は40歳未満という大変若い会社です。
若い力と発想力で、“市民の大事な足”北条鉄道がこれからも地域とともに発展されることを大いに期待しています。