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本日は加西市生涯学習課、植田恵美子氏に
『 羽ばたく鳥のお話 』と題し、生き物からみた加西の歴史
をテーマに講演をしていただきました。
冒頭では、古くからの神話(古事記・日本書紀・播磨風土記 等)の中で登場する
鳥や動物を紹介され、いにしえの時代から人間と鳥には深い関りがあったことを
教えていただきました。
加西市を代表する玉丘古墳群からは2種の鳥形埴輪が発掘されており、
当日は驚くことに、その実物を持ってきていただきました。
約1,500年以上前の古墳時代に作られた鳥の頭部の埴輪を目の前で見ることができ、
みなさん大感激でした。
全国各地で出土した鳥形埴輪の種類や人の暮らしと葬送の場における役割、祭礼と
自然環境の関係等についても詳しい資料をもとに説明していただきました。
さらに、現在調査中の中富町の発掘状況や今後の調査予定を教えていただき、
埋蔵文化財整理室や発掘現場にも気軽に立ち寄って下さいと声をかけていただきました。
先人たちが営んできた生活の証。
加西市(賀毛郡)には、こうした埋蔵文化財調査の成果が豊富に蓄積されています。
そして、これらを現在に活かし、未来に伝えていくことが重要だと感じるとともに
魅力ある地域づくり、地域に誇りと愛着心をもった人を育んでいきたいものです。
これからも文化財調査の成果を楽しみにしております。
講演後、令和4年度 シニアカレッジ北部かしの木学園の閉講式を行いました。
今年度は12名の方に皆勤賞が授与されました。
おめでとうございます。
次回2月は、市内合同特別学習会として、2月5日午前10時より
市民会館にて、桂 佐ん吉氏による講演と落語を予定しています。