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6月28日、主催講座『加西の歴史再発見講座』の2回目が開催されました。
今回のテーマは「古文書講座 身近にある崩し字を読んでみよう」
講師は加西市教育委員会生涯学習課市史文化財担当職員、郡山志保氏です。
古文書講座入門編として、ひと昔前(江戸時代)の人たちが書き記していた文字、「崩し字」を読んでみました。
崩し字(変体文字)は意外と身近にあります。
加西市内の道標
はじめに文字の歴史についてお話がありました。漢字→万葉仮名→片仮名・平仮名→変体仮名へと文字は独自に進化を遂げています。江戸時代に崩し字は50以上の流派がある中、平易でおだやかな書風の「御家流」が広がりました。幕府の公用書体に用いられ、寺子屋でも使用され、文字の崩し方が統一されたそうです。
文字のお話の後は、崩し字を実際に読んでみました。崩し字の50音一覧表を見ながら、プリントの文字を読み解いていきます。「うなぎ」や「おてもと」など見慣れた字もちらほらありますね。
受講生の皆さんは崩し字の解読に夢中になり、答え合わせではメモを取られたりし、楽しい様子で講座を受けられていました。
崩し字は町の中、村の中、生活の中に身近にあります。崩し字が少しでも習得できれば、今まで気が付かなかった看板や標識が読めて、新しい発見があるのではないでしょうか?
崩し字を通して、江戸時代を身近に感じてもらいたいとの郡山講師の思いが充分に伝わった講座となりました。