本文
“朝夕に日の隠はぬ地に墓を造りて、其の骨を蔵め、玉をもちて墓を飾れ”
2人の皇子が愛する根日女の死を悼み、陽の陰らない場所を選んで建造させた・・・。
播磨国風土記に、加西市にある玉丘古墳のいわれとして記載されています。後に24代仁賢天皇と23代顕宗天皇となられた、意奚(おけ)袁奚(をけ)の二皇子と播磨国賀毛郡の国造許麻の娘、根日女との物語です。
次世代を担う子どもたちに、播磨国風土記を広く知ってもらい、「ふるさと加西」に対する愛着や誇りを育んでもらうため、風土記に記されている根日女伝承を素材にしたマンガ本を制作しました。
加西市出身の人気漫画家・ななじ眺(ながむ)さんによる描き下ろし。ななじさんの作品である「パフェちっく!」と根日女伝承のコラボが実現しました。
「ねひめのとき~根日女伝説×『パフェちっく』~」
著者:ななじ眺
協力:播磨国風土記1300年祭実行委員会
発行所:神戸新聞総合出版センター
あらすじ:おばさんちである加西市を訪れた新保壱と新保大也。従兄弟であり、同じ女の子に思いを寄せている。北条鉄道に揺られながら、その関係は、加西に伝わる根日女伝説と同じだと壱が話し出す…。遥か1500年前に播磨国賀毛郡を舞台にくりひろげられた愛の物語。
ななじ眺(ななじながむ)
兵庫県加西市出身。
兵庫県立姫路工業高等学校デザイン科卒業後、集英社マーガレット第5回AM(オールマーガレット)新人グランプリで準グランプリを受賞、19歳で漫画家デビュー。代表作は『パフェちっく!』『コイバナ!-恋せよ花火-』『あるいとう』(集英社マーガレット出版)など。