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イノシシの生態
イノシシ
生態と習性
イノシシの警戒心はとても強く、本来人前に姿を現す動物ではありません。大きくなるにつれて、畑を掘ったり、石がけを崩したりしてミミズや虫を食べ、農作物を荒らすなど大変な被害をもたらします。大きくなったイノシシは体重が100キログラムを超え、オスは大きな牙が出ます。またメスは一年に一度、平均4~5頭の子どもを産むため、繁殖力も旺盛です。また、運動能力や学習能力も高く、成獣では助走なしで120センチメートル(1歳未満の子イノシシで70センチメートル)ジャンプすることもできますし、50キログラムのものを鼻で持ち上げることも 出来ます。。イノシシの好物はサツマイモやスイカ、稲、果物などの農作物や、昆虫の幼虫、ヘビ、ミミズなどですが、雑食性で家庭の残飯なども食べます。
イノシシは田畑に進入し、農作物を食い荒らします。特に土の中のものが好物なため、鼻で地面を掘り起こし、大きな穴をあけることがあります。田へは稲の穂が出そろった頃、集団でやってきて穂を食い荒らし、泥あびをしたりするため、一晩で稲が全滅することもあります。また石垣を崩したり、水路を埋めたりすることがあり、土砂災害の原因となることもあります。
被害対策(予防的措置)
- 田や畑に野菜くずなどを捨てない。
- 収穫後の畑に野菜や果樹等の収穫物残さを置いておかない。
- 稲刈り後の水田はなるべく早く田を耕す。(落穂、二番穂を出さない)
- 休耕地等はイノシシの格好の住みかになるので、草刈り等の適正な管理を行う。