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県指定文化財 石造宝篋印塔 (清慶寺)
ふりがな 名称 |
石造宝篋印塔 |
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種別 | 建造物 |
指定年月日 | 昭和50年3月18日 |
員数 | 1基 |
時代 | 鎌倉時代 |
所在地 | 中野町864 |
境内西端の一角に南面して建つ。凝灰岩製で、相輪部の宝珠を欠失して現高1.54メートルをはかる。上端反花(かえりばな)座付き二重の基壇上に各面素面の基礎をおく。基礎の南面右寄りに刻銘がり、嘉暦2年(1327)に造立されたことがわかる。
塔身は各面に蓮華座上の仏坐像(南面・弥陀、東面・観音、西面・釈迦、北面・薬師)を肉厚に正面から浮彫りにして刻んでいる。笠の隅飾り突起はやや外傾し、3弧で輪郭を巻いている。各部に破損したところもあるが全体にはよく保存されており、姿態もよく整っている。塔身の四方仏の彫法は他に類を見ない珍しい手法であり、かつ造立時期が明確で、県下でも数少ない鎌倉時代末期の宝篋印塔である点、時代の技法を知るうえにまことに貴重な石造美術といえる。
基礎刻銘 嘉暦二 十一月七
加西市文化財資料第3号「加西の文化財」(改訂版)
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