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県指定文化財 一乗寺石造笠塔婆
ふりがな 名称 |
いちじょうじせきぞうかさとうば 一乗寺石造笠塔婆 |
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種別 | 建造物 |
指定年月日 | 昭和48年3月9日 |
員数 | 1基 |
時代 | 鎌倉時代 |
所在地 | 坂本町821の17 |
金輪の庭の中央南寄りに南面して建つ。石英粗面岩でつくられ、2重の基壇上に立ち、総高2.90メートルをはかる。反花(かえりばな)座をつけた台石上に方柱状の塔身をすえ、塔身正面に正和5年(1316)の刻銘がある。笠は下端に薄く平板上の垂木型をくり出し、頂部に蓮弁を刻んだ請花(うけばな)・宝珠をいただく。
保存は完好で、蓮弁や軒反りの性質などよく時代の特徴を表している。造立年代はあきらかなので、この種の石造遺品が少ない県下では注目すべき存在である。
塔身刻銘
梵字アーク 金輪聖王 自金堂一町 正和五十二月廿一日 依勅造立之
加西市文化財資料第3号「加西の文化財」(改訂版)
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