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市指定文化財 二天立像 (鎮岩大日堂)
ふりがな 名称 |
にてんりゅうぞう(じこくてんぞう たもんてんぞう) 二天立像(持国天像 多聞天像) |
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種別 | 彫刻 |
指定年月日 | 平成23年3月25日 |
材質 | 木造 クス材 |
所在地 | 鎮岩町 大日堂内 |
大日堂の本尊、大日如来坐像(市指定文化財)の左右に安置される二神将像で、向かって右が持国天、左が多聞天、ほぼ等身の堂々たる武装形である。玉眼を嵌入されているが後補のもので、当初は彫眼であったと考えられる。
享和3年(1803)の大日如来修理銘に「大日如来三尊」「多聞天王」「不動明王」と記されているため、享和期には本構成の三尊形式ではなかったことが分かる。
【持国天像】
像高 158.4cm
製作年代 平安時代後期
右手に戟を持ち、左手に逆手で羂索を執り、岩座上に立つ。
姿態にぎこちなさがうかがわれ、古式の構造と古様を留めるため、大日如来坐像と同様に平安時代末期にさかのぼると想定できる。
【多聞天像】
像高 155.6cm
製作年代 鎌倉時代
右手に宝剣を持ち、左手に肩の高さで宝塔を執り、岩座上に立つ。
動きのある姿態を軽やかに、より自然に表現している。持国天に倣って鎌倉時代に補作された像と考えられる。