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県指定文化財 木造阿弥陀如来立像 (小谷阿弥陀堂)

記事ID:0013733 更新日:2021年3月19日更新 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 <外部リンク>

小谷阿弥陀如来立像

ふりがな
名称
もくぞうあみだにょらいりゅうぞう
木造阿弥陀如来立像
種別 彫刻
指定年月日 令和3年3月19日
像高 97cm
材質 木造
製作年代 鎌倉時代前期
所在地 小谷阿弥陀堂(北条町小谷)
作者名 快慶工房または快慶の周辺の仏師

特徴

本像は、加西市北条町小谷に所在する阿弥陀堂の本尊として、厨子内に安置されている。髪際高三尺の阿弥陀如来立像で、表面は漆箔仕上げとし、構造は寄木造りの技法で造られているようである。
右手を胸前に上げて左手を下ろして、来迎印を結び、左足をわずかに前に立つものであり、理知的で端正な顔立ちや、服制、あるいは着衣の衣文表現を合わせ見れば、快慶の初期、いわゆる無位時代の安阿弥様の作例に共通するところが認められる。本像の制作者については、銘記が確認されていないこともあって快慶とは断定できないものの、快慶工房乃至は彼の周辺の仏師の作と見なすことは可能と思われる。
保存状態については、頭頂部に干割れ並びに欠失部があるほか、頭部右後ろの別材、左足甲部などが後補のものに代わり、漆箔も後補のものとみられる。さらに、X 線透過写真の所見を加えると、表面からは彫眼に見える両眼は、後世に像内から別材を当てたもののようで、当初は玉眼嵌入像であったとみられる。ただし、木眼の嵌め込みは丁寧な処置が取られており、その修正は面貌の姿を大きく損ねるものではない。
本像は、保存状態に多少難があるが、安阿弥様の作風を継承した作例として評価できる。


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