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教育長雑感 「日々是好日」〈27〉

記事ID:0024359 更新日:2022年2月16日更新 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 <外部リンク>

小・中学校の給食費、無料に!

給食を食べる児童らの写真

令和4年2月16日

うれしいお知らせです。
令和4年2月5日に開催された区長会総会で、加西市は令和4年4月1日から小学校、中学校の給食費を無料にすると発表しました。翌々日の月曜日(7日)には、そのために条例の一部を改正すべく、臨時教育委員会を開いて議決をお願いしました。加えて10月からは0歳~2歳児の保育料も無料にします。
もちろん、これから市議会でご承認いただく必要があるので、正式な決定は後日となります。しかし、このたびの無償化案は、「子育てと教育の都市(まち)・加西市」の面目躍如たるものだと思っています。

じつは加西市では、給食費の公会計化が進まず、いまだにほとんどの学校区の役員さんが、一軒一軒児童・生徒の家を回って給食費を集め、学校に納めていました。それを何とか公会計化(各学校の会計で管理するのではなく、市の予算に計上して管理する)して振り込みにしてほしい、という要望は当然、強かったのですが、なぜか、私が教育長になった時点でも実現されていませんでした。

本気で公会計化を実現しよう。そのことによって各学校の担当教職員の業務負担も減り、何より保護者の利便性も高まる。効率的に食材を調達でき、首長部局との協働で、地産地消の食育も進むだろう。ただし、教育委員会には、それを担当する専従の職員を置かなければならないし、手間も経費もかかる。それでも当然やるべきだ。教育委員会の部課長で市長のところに陳情(?)に行こうということになったのは、昨年の6月だったと記憶しています。ただしその際に、公会計化よりも、一気に無償化はできないものか。担当課長が提案しました。

それから半年を待たず、給食費の無償化が決まりました。予算としては、現在より1億3000万円ほど多くかかりますし、数年実行してまた元に戻すなどということはできません。兵庫県で小中学校の給食費を無料にしているのは相生市のみ。明石市は中学校のみ無料です。
幸い、令和3年度のふるさと納税額は、60億円を上回ることが見えました(昨年度は53億円でした)。このふるさと納税の堅調な伸びが強く後押ししてくれたことは確かですが、それでも、(提案はしたものの)、給食費全面無償化も、0~2歳児の保育料無償化も、市長にとっても、そう簡単に決断できることではなかったと思います。

教育は未来への投資です。結果が出るのは10年後か、20年後か――。それでも、いや、それだからこそ、加西市は腹をくくって子育てと教育に取り組みます、という今回の表明を、私は誇らしく思います。

加西市教育長 民輪 めぐみ

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