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令和3年7月9日
6月から7月にかけて約ひと月の間に5回、教育委員会の学校計画訪問が続きました。車椅子を卒業して自分で車を運転できるようになったら、もっと気軽に教育現場を訪れて、さまざまな問題を、先生方とじかに語り合いたいと切望しています。
学校は校長先生の経営ビジョンのもとに教育が展開されていますから、たとえばChromebookの使い方も学校によって異なります。ある小学校では1年生が可愛い指先で軽々とパソコンを立ち上げていたり、5年生が国語辞書とパソコンを両用しながら、日本語のボキャブラリーを増やしている姿があったり、と教師のリード如何によって、Chromebookを使っての探究の可能性は、どんどん広がると実感しました。
学校によっては、試行的にタブレットを家に持ち帰っています。加西市は、近隣市町に先駆けて一人一台のタブレットを実現させたのですから、いわゆる「管理」に縛られすぎないで、どんな力をつけさせようとするのかを検討し想定したうえで、自由にどんどん使用させてやってほしい。子どもたちには、鉛筆やノート同様にタブレットを使いこなせるようになってほしい。
時には問題も起きるでしょうが、人は失敗からしか学びません。その失敗に前向きに対応することによって、問題解決の智恵を加算していってほしいと望みます。教育委員会は、予算も含め、そうした教育活動に必要な支援をするための存在だと思っています。
また、できうる限り校舎や教室の補修はしておりますが、学校の現状を前に、せめてもう少し、と思う箇所も多々ありました。よりきめ細かな教育をするためにも、教師の数をもう少し、と実感するケースもありました。工夫だけでは対応しきれない現実を、学校現場の努力が支えているのだということを忘れず、我々もベストを尽くさなくてはならないと再認識した学校計画訪問でした。