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2021年3月広報かさい

記事ID:0011834 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

ガラガラ、ねちゃねちゃ

目が疲れているイラスト 起床時に目が「ねちゃねちゃ」している、目ヤニが目頭に固まりでこびりついている、びっちりで目が開けられない、指でまぶたを無理やり開けたという事はありませんか?また、起きたら目が「ガラガラ」する、痛いという経験は?日中でも「ガラガラ」したり、逆まつ毛かな?という感覚は?

 高齢の方に多く、特に冬場に多くなります。このほとんどがドライアイです。空気の乾燥する冬の時期、寒いから暖房をつけて、換気はあまりしない、加湿器は使っていない、TV やパソコンを長時間という生活をしていませんか?今、述べたことは全て乾燥を助長する行動です。

 年齢とともに、涙の生産量が減ります。当然、目の表面が乾きやすくなります。乾くと、本来、「すべすべ」の表面が荒れて、「ざらざら」になります。これを神経が察知して、「ざらざら」度によって、さまざまな症状(警告音)を出します。「かゆい」、「乾燥する」、「ゴロゴロする」、「目ヤニが出る」、「痛い」、「まぶしい」、「涙が出る」などです。「かゆい」とアレルギーかな?「目ヤニ」がでると結膜炎かな?と短絡的に判断される方も多いようです。

 涙の量が減るだけでなく、上下のまぶたの縁に並んでいるマイボーム腺という油を出す装置も年齢とともに劣化します。この油は涙を乾燥させにくくするためのものですが、若いときよりも質が劣化します。コクがあって、キレが悪い油になって、まぶたの縁にこびりやすく、「ねちゃねちゃ」の原因となり、乾燥もしやすくなります。

 若返ることはできませんが、日ごろの手入れで、これらの症状は軽くなります。まず、涙の量の減少に対しては、点眼で水分を輸入することです。回数やタイミングは各自によって違うでしょう。日によって違ってもかまいません。乾燥対策として部屋の加湿をする、TVやパソコン作業に休憩時間を入れるなどの工夫がいいでしょう。劣化した油対策はまぶたを温める方法があります。40℃ほどの温度で、この油は溶けますので、入浴中に温かいタオルで1 分間ほど、軽くまぶたを揉むのもいいですし、小豆を使った目を温めるグッズも売られています。日々続けると徐々に効果がでる人が多いようです。洗顔は顔を縦に洗うだけでなく、まぶたの縁は軽く閉じた状態で横に洗うのがいいでしょう。

 加齢って、うれしくないですが、ぼやいたり、愚痴を言ってても自分も周囲も楽しくありません。「なぜ?」を知り、手入れや工夫をすることで、「それなり」に抑えて、他の楽しいことを、もっと楽しみましょう。

 

(眼科部長 坂井 譲)


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