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きらめく加西人

vol.05 住友化学(株)農業化学品研究所勤務/荒木知洋(あらきともひろ)さん

環境にやさしい農薬を

写真1 荒木 知洋(あらき ともひろ)さん 写真2 荒木 知洋(あらき ともひろ)さん

<プロフィール>
荒木 知洋(あらき ともひろ)
1974年加西市生まれ。高知大学・大学院にて、抗潰瘍性天然物の合成研究を行い、H10年度加西市人材育成基金より助成を受ける。1999年、住友化学株式会社入社。現在は、同社の農業化学品研究所にて「農薬の有効成分の探索合成研究」に携わる。

―農業化学品研究所にお勤めですが、具体的にはどのようなお仕事ですか?

一言で言えば、新しい農薬を作り出すこと、その中でも農薬の有効成分の探索合成研究を行っています。と言っても分かりにくいですね。農薬が製品となるまでには幾多の研究が必要ですが、その最初の過程、新しい有効成分を見つけ出す研究を行っています。具体的には、有効成分の分子構造をどういったものにするのかを考え、それを実際に化学合成する、という仕事です。

―今のお仕事を始めたきっかけは何ですか?

大学で胃潰瘍の薬の合成研究をしていたのですが、その経験を活かした仕事をしたいと思っていました。そんな時、岸呂町に住友化学のがあるのを思い出したのです。有機合成化学者にとってみれば、医薬品も農薬もターゲットは違ってもやることは同じです。住友化学ならば、自分の力を十分に発揮できると思って選びました。実際に研究をしている中で、自分の立てた仮説に従ってデザインした分子構造が正しいと分かった時などは、すごく嬉しいですし、楽しくなります。将来は、より安全で環境にやさしい農薬を開発したいと思っています。

―無害な農薬というのはあるのですか?

科学的に言えば「無害」という言葉は使えません。例えば塩や砂糖でも、取りすぎれば有害になりますから。でも、この位は体に入っても問題がない、という基準が存在します。現在販売中の農薬は病害虫や雑草以外の、哺乳類や鳥類などには安全で、また環境汚染にならないように時期が過ぎれば速やかに分解され、土壌に残らないものばかりです。私もこのような環境に影響を与えない、優れた農薬をこの手で発見したいですね。

―加西市について思うこと、望むことは?

加西市には伝統ある文化、節句祭りがあります。色々な土地で生活をしていくと、伝統ある文化のあるところとないところでは町の品というものが違うことに気がつきます。祭りを大切にしている人たちは、みな情熱的で真っ直ぐでした。それに、祭りの時期になると町全体に一体感が生まれます。伝統や文化を守ることは簡単なことではありませんが、それを守るからこそ重みがあり感動するのではないでしょうか。
そんな伝統ある町を守っていくためにも、これからは、より多くの優秀な人材が育って、世界に羽ばたいてほしいですね。そのためには教育の充実が必要だと思います。教育は学校だけで行われるものではなく、家庭や地域も重要です。学校、家庭、地域ががっちりとスクラムを組み、それを行政がしっかりとバックアップをする。そんな形が出来上がればいいと思っています。

写真3 荒木 知洋(あらき ともひろ)さん 写真4 荒木 知洋(あらき ともひろ)さん

小学生の頃から理科が好きで、好きな勉強をひたすら続けていたら大人になっていたという荒木さん。休日は、野球や陸上の大会に出場するなど、研究以外でも日々忙しく充実した日々を送っていらっしゃいます。そんな荒木さんが10年、20年後、画期的で安全な農薬を開発されるのを楽しみにしています。

 

 


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