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きらめく加西人

vol.02 宇宙航空研究開発機構(JAXA)勤務/仁尾友美(におともみ)さん

最先端技術を地球環境保護に。

写真1 仁尾友美さん
<プロフィール>
仁尾友美(にお・ともみ)1975年加西市生まれ。
神戸大学・東京大学大学院にて、天文学・地球惑星物理学を研究。2000年NASDA(宇宙開発事業団)に入社。(現在は統合されてJAXA(宇宙航空研究開発機構)となる。)主に地球観測分野のミッションに携わる。また、現在は一児のママとして仕事と家庭も両立されています。

−今のお仕事に興味を持たれたのはいつ頃からですか?

もともと子どものころから、宇宙への憧れはありました。具体的には大学院のころ地球観測に興味をもちはじめました。これまで勉強してきたことを、地球環境の保護など何らかの形で生かしたかった。
今の仕事につかなかったら、プラネタリウムの案内人になりたいと思っていたこともありました。

−今携わっているお仕事について教えてください。

今は人工衛星。といっても人工衛星の衛星自体ではなく、今後打ち上げられ宇宙から送られてくる地球観測衛星のデータを受信し、処理、配信するといった地上システムの開発です。JAXA(当時のNASDA)に入って最初に携わった大きなミッションが、人工衛星TRMM(下記参照)の運用。2001年にTRMMの軌道高度変更のミッションに加わったときは、大変だったけれどとてもやりがいがありました。将来的には衛星のデータを国土管理や環境管理、自然管理などに利用できるようにしていきたいと思います。

−お仕事と子育ての両立は大変ではありませんか?

いろいろな人に手を貸していただいて、なんとかやっています。でも周りにも同じように仕事と家庭を両立させている女性はたくさんいます。保育施設も整っているしそんなに私だけが大変という気持ちはありません。子供には癒されますし、仕事は出産前よりもむしろ効率的にこなせるようになってきたと思います。

−加西市についてどう思われますか?

たまに帰省すると「星が綺麗だなぁ」と思います。それに緑が豊かですね。アジア諸国でむやみに緑をこわすような開発を見てきましたが、加西は自然を大切に維持しながら持続可能な都市開発を行って欲しいと感じています。
私の仕事と関連するところですと、災害時に観測した人工衛星からのデータを国内・海外の政府機関にリアルタイムに提供していますが、衛星データを積極的に活用している地方の自治体もあります。コンピューター上の地図に、衛星データや現地踏査情報などを付加価値情報として重ね合わせ、空間的及び時間的に編集・分析を可能とする地理情報システム(GIS)により、災害時への備えや都市計画に役立てています。加西市でもGISを取り入れることができればもっと便利になるかと思います。必ずしも最先端技術がいいわけではありませんが。

−最後に市民のみなさんに一言お願いします。

まずは「空を見上げよう!」ですね。
一見当たり前のような自然も、もっと肌で感じとっていけば、身近なところにある小さな変化や大きな発見などもありより楽しめると思います。そしてグローバルな視点で地球のことや環境問題について、多くの人に関心をもって取り組んでもらいたいと思っています。

〈お知らせ〉
JAXAでは、宇宙開発に対する普及活動の一環として、学校などへの職員の講師派遣を行っています。
→詳しくはこちら  http://www.eorc.jaxa.jp

写真2 仁尾友美さん
宇宙と地球環境、そして私たち(平成18年10月25日ニュース掲載/日吉小学校での宇宙教室の模様)

〈市長より一言〉

写真3 仁尾友美さん
加西市にも、仁尾さんのような最先端で活躍している人がいる。ぜひ市民に夢を与え、加西出身でがんばっていることを伝えてほしい。これからも、有益なアドバイスをよろしくお願いします。

熱帯降雨観測衛星(Tropical Rainfall Measuring Mission:)とは?

1997年11月にH-Uロケッット6号機により打ち上げられた降雨観測衛星。日米共同の衛星プロジェクトで、日本が開発した世界初の衛星搭載型降雨レーダ(PR)を搭載している。宇宙からの降雨の3次元構造の観測に成功し、台風の内部構造の解明や、全球の水・エネルギー循環の評価を行い、更に洪水予報などに貢献すると期待されている。
当初のミッション予定を延長し、現在も稼動している。

 


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