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加西市でサッカーの国際親善試合が行われたのをご存知でしょうか。今を遡ること約90年前の1919年(大正8)7月13日、会場は青野原俘虜収容所内グラウンド。対戦カードは「ドイツ、オーストリア青野原俘虜VS姫路師範学校」「ドイツ、オーストリア青野原俘虜VS小野中学校(現小野高校)」でした。
青野原俘虜収容所は、第一次世界大戦における中国青島攻略戦によって日本軍が得た俘虜5000人のうち、約450人が収容されました。俘虜の内訳はドイツとオーストリアの人々が凡そ半分づつ収容されています。青野原の収容所の特徴は、俘虜となったオーストリア人の大半が収容されたことです。また、当時のオーストリア皇帝はハンガリーの国王も兼ねていて、その版図はチェコ、クロアチアにまでおよび、収容所内も国際色が豊かな構成となりました。
親善試合は、この日のうちに何試合も行っている行っているようなので、俘虜のチームの中にはこれらの国の人たちが加わっていたのではないかと思います。試合の結果は、何度やっても日本人チームの大惨敗、さすがは欧州国、一般人レベルでも今以上に欧州の壁は高かったようです。
さて今回のワールドカップでは、開催国のドイツをはじめ、チェコ、そしてクロアチアと、あの日対戦した人の国が出場しています。日本は、ドイツとは親善試合で戦い、クロアチアとはグループリーグを賭け戦い、いずれとも引き分けました。残念ながら90年越しのリベンジは叶いませんでした。また、運よくグループリーグを突破できれば、今度はチェコと対戦することになるかもしれません。

→青野原俘虜収容所について
→加西市史第八巻 発刊