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平成19年度施政方針

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第212回加西市議会定例会の開会にあたり、議員各位の日頃のご精励に対しまして、深く敬意を表するとともに、市政執行についてのご理解とご協力に心より御礼申し上げます。ここに平成19年度の市政運営に関する私の所信を申し述べ、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

本年は改革マニフェストの実行の年であります。

新年度では、加西の産業に新たな目標が出てくるよう40周年記念事業もいくつか計画しているところです。市役所が国や県の施策の単なる下請けで終わることがないよう、大きな使命感を持って職務に当たる所存です。

「全国に誇れる魅力ある加西市の創造」を市政の基本理念として、美しい自然環境や豊かな歴史遺産など、加西の素晴しい地域資源と立地条件を最大限に生かして、若者が夢を持ち、高齢者は生き甲斐を持って元気で長生きできる地域づくりに取り組みます。

平成19年度予算においては、大きくは7つの施策を基本に据え、市政を推進してまいりたいと考えておりますが、お時間を頂戴して、その概要をご説明申し上げます。

第1は、「次世代向け施策の充実と少子化対策の推進」についてであります。

まず、子育てファミリー層への住宅支援策です。

市内の民間賃貸住宅に入居される新婚家庭に、今年度から一応3ヵ年を目途に家賃補助などを実施したいと考えています。

さらに、新規事業として、子育て家庭を地域で支えるファミリーサポート事業、女性の就労支援、子育て広場の開設、子育てに関する市民活動の支援等を男女共同参画センターで実施します。

働きながら子育てしやすい環境づくりのために、男性はもちろん高齢者、企業等を含めた地域ぐるみで子育てを支援する体制づくり、家庭と仕事の両立や休業後の復帰、女性の再就業を支援していきます。

一方、家庭で子育てをしている市民には、つどいの広場「ねひめキッズ」や「子育て学習センター」、「ひよっこタイム」などの施設連携を整え、有益な子育て情報の提供に努めます。

児童療育室では専門家による発達相談や療育相談、子どもが社会性を身につけるための講座を開催します。

子育て中の家庭には、負担軽減を図る経済的支援策として乳幼児等医療費の無料対象をこれまでの3歳未満から小学校3年生まで拡充します。

児童手当は新たな乳幼児加算として3歳未満の第1子と第2子に対し、現行5千円から1万円に手当を倍増します。

また、これから親になる人も含め、母親が子育ての不安や悩みを一人で抱えることがないように、妊婦の健康診査受診費用の助成や「プレママ教室」、「パパママクラブ」の開催等を行います。

特に共働きや病気療養中の子育て家庭には、保育終了後の預かり保育に加え、新年度は試行的ではありますが、夏季休業中の預かり保育を実施いたします。

小学校における学童保育と放課後子ども教室を柔軟に受け入れるとともに、将来を見据えた幼児園構想を推進してまいります。

第2は、「特色ある学校教育と青少年の健全育成」についてであります。

小学校においては、「スクールアシスタント」の配置を拡充し、「学びのサポーター」との連携により、特別支援教育の充実に努めるとともに、新学習システムによるきめ細かな教育を推進します。

中学校においても「ヤングアドバイザー」の活用を図りながら、少人数指導等の特色ある取り組みを推進します。

心の教育に関しては、道徳教育とともに自然学校やトライやる・ウイーク、体験活動、ボランティア活動等を通して、豊かな人間性と社会性を育んでまいります。

子ども達の心身の健全な発達につきましては、いじめ問題等心のケアを必要とする子どもたちに適切に対応するため、教師、スクールカウンセラー、臨床心理士、医療をはじめとする各種関係機関との連携を一層強化します。

学校給食については、(仮称)総合調理センターの設立に向けてPFIなどの手法による施設整備と運営について、その是非を判断するための調査を実施します。

学校安全対策としては、ワッショイ・スクールの推進、防犯訓練などにより、子どもたちの安全確保に努め、安全・安心な学校・園づくりを推進します。

特に、児童生徒の下校時における不審者対策につきましては、「子ども110番の車」でパトロールを行うとともに、学校、保護者、地域の大人たちの密接な連携による「地域子ども見守り隊」や、「根日女ハート・ブリッジ運動」等を展開いたします。

多くの方にご利用いただいている図書館は、地域交流センターなどと連携しながら、情報発信、生涯教育の拠点として、市民から愛されるようサービスの充実を図り、誰もが気軽に利用でき、さまざまな情報、資料提供とリファレンスなど質的なサービスの向上に努めてまいります。

文化財の保存・活用につきましては、玉丘史跡公園での体験学習を実施し、ふるさとの歴史への関心と理解を深め、文化財の保護と伝統文化の継承にも積極的に取り組んでまいります。

老朽化の著しい学校教育施設等については大変厳しい財政状況ではありますが、早期に建替えに着手できるよう耐震診断の結果をもとに、児童・生徒数の動向をも見極めながら、市民に将来像を示します。

第3は、「市民が健康で長生きできる生涯現役都市」についてであります。

高齢者や障害者が地域の人たちの支えにより安心して暮らせ、みんなが健康で長生きできるまちづくりを進めます。

市立加西病院は、地域の中核の医療機関として、市内で唯一の総合診療機能を有して急性期医療や高度・専門医療の提供をしております。
医師不足のため、これまで一部診療科目の休止もありましたが、患者の視点に立って医療のより一層の質向上を図るため、医療スタッフの確保、医療機器の更新・充実、病院経営の効率化などに取り組んでまいります。また、脳ドック、レディス検診等を新たに加え、人間ドッグの受入れの増加を図ります。

市民の健康づくりでは、生活習慣病予防に重点を置いた保健事業に取り組み、地域の健康づくりを推進します。

次に国民健康保険事業につきましては、加西市国民健康保険事業計画に基づき、収納対策の強化による保険税の確保、医療費の適正化、保健事業の推進、健康意識の向上等を図り、安定的な運営に一層の努力をしてまいります。

介護保険事業につきましては、住み慣れた地域で生活が続けられるよう、地区組織、社会福祉協議会等関係機関と連携しながら介護予防及び生活支援事業の実施、また地域包括支援センターにおける包括的支援を進めてまいります。

一方、老人クラブの活動や高齢者いきがい支援事業を通じて、「いきいきと活動的な85歳」社会、「生涯現役都市」の実現を目指してまいります。

社会福祉関連では、障害者家庭・母子家庭・生活保護家庭等、特に支援を必要とする家庭に対し、関係機関や法人との連携と協力を密にして、必要なサービスが必要なときに受けられる体制づくりに努力します。

障害者自立支援法が全面施行され、低所得の利用者に対して、国・県・市が一体となって、新たな軽減策を講じてまいります。

障害をお持ちの方が、自立した日常生活や社会生活を営めるよう、障害者相談支援事業など市の特性に応じた地域生活支援事業を推進します。

第4は、「新しい文化の創造とふるさと情報の発信」についてであり

全国の自治体に先駆けて色々な新しい取り組みを展開することにより、引き続き全国に向けて加西を情報発信します。

本年は、市制40周年記念事業の一環として、NHKテレビ公開番組「あなたとエアロビック」を開催します。

また、市内全校区で設立された会員制「スポーツクラブ21ひょうご」の活動を推進するとともに、市体育大会や加西ロマンの里ウォーキングなど市民の交流や体力づくりに取り組みます。

市民活動の拠点である地域交流センターと公民館の活性化のため、市民のまちづくり活動など、市民参画の機会を広げ、より充実したプログラムとサービスメニューを用意します。

公の施設の管理運営につきましては、公募により決定した指定管理者による施設管理を4月から開始すると共に、直営施設についても、業務委託など民間委託をさらに進めるもの、指定管理者に管理を行わせるものに分類し、効率的な運営を図ってまいります。

また、公共料金につきましては、本年度は3年ごとの見直しの年に当たり、受益者負担の原則に基づき、減免制度の見直しも含めて、利用者に適正なご負担をしていただけるよう検討してまいります。

加西市の基幹的情報システムは構築からほぼ20年が経過しており、国の提唱する電子自治体の実現と、最小の経費で最大の効果を発揮する情報システムへの再構築に向けて調査研究を行ってまいります。

また、昨年リニューアルしました加西市ウェブサイトは、日経BP社のe都市ランキングの上位に選ばれました。

誰もが見やすく、利用しやすいホームページとなるよう、市議会本会議のインターネット配信やメールマガジン送信を実施することなどによって、市民の市政への関心を高めてまいります。

第5は、「活力ある地域経済と定住の促進」についてであります。

魅力あるまちとは、若者が定住でき、他都市の住民が移り住みたくなるようなまちです。

新規定住者を増やし、質の高い行政サービスを効率的に提供すれば、各地からヒト・モノ・カネ・情報などが集まり、経済活動や地域間交流が活性化できます。

市内産業の新事業創出活動を支援するとともに、景気回復に伴い順調に進んでいる加西南産業団地・加西東産業団地への企業立地については、より一層の誘致を推進し、雇用の拡大に努めます。

三洋電機北条工場跡地の開発については、新しい時代にふさわしい土地利用を誘導する地区計画を策定し、中心市街地のにぎわい創出、雇用確保と産業の活性化につなげてまいります。

観光振興につきましては、市内の豊かな自然環境と歴史的・文化的資源を活かし、個々の観光資源の洗練や特産品の開発などに努め、魅力ある観光事業を創造してまいります。

市民参画によるサイサイまつりは、加西市制40周年記念にふさわしい、市民の元気と活力を引き出す『まちおこし』イベントとして開催いたします。

次に農業の振興であります。加西の強味である農業資源を遊休農地とすることなく、集落営農組織や認定農業者を中心とした担い手を育成し、農地の集積と低コスト・高生産性の農業経営を強化してまいります。

加西農業の再生と特産品開発のため、農政課を軸にかさい愛菜館や特産品開発グループ、学校給食とともに、農作物の消費拡大と地産地消を推進します。都市住民が週末や休日などに加西を訪れ、都市と農村住民が交流できる施設整備にも取り組んでまいります。

また、里山ふれあい森づくり事業の活用を図りながら、荒廃の進む山林の整備・保全などを推進し、里山の再生を目指します。生態系や自然環境との調和など、美しい農村景観の維持・保全に努めてまいります。

農業の持続的発展と多目的機能の健全発揮を図り、地域ぐるみの共同活動と先進的な営農活動を一体的かつ総合的に支援するために「農地・水・環境保全向上対策」事業を実施いたします。

第6は、「環境と景観のまちづくり」についてであります。

加西市が他市に誇れるものとして、素晴らしい景観と豊かな農業空間があります。

環境施策全般につきましては、加西市環境基本条例、加西市民の美しい環境をまもる条例並びに環境基本計画に基づき、良好な生活環境の確保、公害の未然防止、監視等を行い、豊かな環境を保全し自然環境との共生、地球規模的な環境問題にも積極的に取り組んでまいります。

また、一昨年、ISO14001を自己宣言としましたが、今回環境活動の対象範囲を全庁に拡大し、より具体的な環境改善への取り組みとするべく、エコアクション21に切り替えます。

近畿の自治体の中で先駆けてバイオマスタウン構想を公表した加西市は、昨年度よりバイオディーゼル燃料を公用車に使用するなどBDF事業に取り組んでおります。

新年度は、この取り組みをさらに発展させ、廃食用油の「回収・精製・利用」のリサイクルシステムの構築をめざします。民間企業にも事業の重要性をご理解いただき、官民一体となった環境事業を展開してまいります。

また、市内で発生する竹林・間伐材・剪定枝など木質バイオマスの有効利用を検討いたします。さらに、バイオマス地域協議会を立ち上げ、市民の方々とともに持続可能な循環型社会の実現に取り組みます。

廃棄物処理は、収集業務委託について北条地区に引き続き、富田、九会、富合地区で実施します。

ごみ有料化(指定袋制)、分別収集及び5Rの推進について行政、市民、事業者の3者による協議を行い、ごみの削減と循環型社会の構築を目指してまいります。

ごみの不法投棄、野焼きにつきましては、関係法令を適用し関係機関との連携により、ごみのない美しいまちづくりに取り組みます。

クリーンセンター及び斎場は、炉等の改修や、適正な運転管理と効率的な維持管理に努めてまいります。

指定管理者制度による都市公園の適切な維持管理、また、まちの美化活動の推進により、「花のまち加西」にふさわしいふるさとづくりに努めてまいります。

第7は、「安全・快適な市民生活のための都市基盤整備」についてであります。

中心市街地としての活性化ならびに、都市機能を高めるため、街路豊富北条線の笠屋交差点部分の調査に着手するとともに、県道三木宍粟線の笠屋交差点までの工事完成と丸山工区を県道事業として早期に整備できるよう関係部局に要望してまいります。

公共交通政策については、行政として北条鉄道の経営再建とコミニティバスの運行の効率化を進めます。安全性やサービスの質を一層高めつつ、年間の赤字額の大幅な削減に努めます。

新規住宅用地を確保するために、市街化調整区域の秩序ある土地利用を誘導すべく、兵庫県が創設した「地縁者の住宅区域」の指定を受け、その後、事業系の特別指定区域の指定に向け、作業を進めてまいります。

道路基盤の整備につきましては、主要市道として計画しております西谷坂元線をはじめとする道路整備に努め、老朽市道の舗装補修や、街路歩道の段差解消など、バリアフリー化を進めます。

国道、県道の整備に関し、国道372号線、県道三木宍粟線、県道下滝野市川線の改良整備及び釜坂峠のトンネル化に向けた活動を強化します。

県道玉野倉谷線については、加西市の南北交通軸の骨格道路として位置付け、交差点の改良及び自転車歩行者道の早期整備を県関係部局に要望してまいります。

上水道事業は、老朽管の更新と管網の整備を行い、地震など自然災害に耐える供給網を整備します。

昨年度から開設いたしました「上下水道お客さまセンター」のサービスの向上、コスト低減等により経営基盤の安定と安全・安心な水の供給に努めてまいります。

下水道事業では、富合地区などの整備を進め、市内全域を平成20年度に完了すべく事業推進に取り組んでまいります。市民の快適な生活と河川等の水質保全を図るとともに、下水道への早期接続を促進することで経営基盤の健全化に取り組みます。

防災につきましては、地域防災計画の充実、かさい防災ネットの普及促進、災害対応訓練の実施などを通じて防災体制の充実・強化を図ります。また地震から家族の生命を守るために、耐震改修促進法に基づき耐震診断、耐震改修の促進啓発に努めてまいります。

消防に関しては、安全安心な市民生活を確保するため、防火対象物並びに危険物施設の立入検査、防火管理の徹底と危険物等の適正な取扱い指導、さらには消防施設機器の更新整備を行い、消防力の強化に努めます。

救急業務につきましては、認定救急救命士の養成及び救急救命士の再研修を実施し、円滑でより高度な救急業務を心がけます。また、救急隊到着までの空白時間の解消のため、市民救命士の養成・再講習に努めてまいります。

以上が、平成19年度の市政運営についての私の所信と市政全般にわたる施策の大要であります。

おわりに

今、加西市役所に求められているのは、新しい時代に合わせた行財政運営の仕組みづくりと職員の意識改革であると考えます。

平成19年度も、引き続き、「新しいことにチャレンジする役所」、「クリエイティブに行動する職場づくり」を推し進めながら、市政運営にあたってまいりたいと考えております。

「加西市が変わった、職員も変わった」と市民の皆様からも喜んでいただけるよう、職員の意識改革と業務の改善を徹底するとともに、「子どもにツケをまわさない」を合言葉に、職員と一丸となって行財政改革に取り組んでまいります。

納税者の苦労に思いを致し、市役所を挙げて税金の無駄使いをなくすこと、意思決定を早め、業務効率を高めて、市民のニーズに即応することを常に念頭に置きながら、加西市再生に邁進いたします。

議員各位並びに市民の皆様の格別のご理解とご協力を賜りますよう衷心よりお願い申し上げまして、施政への所信表明といたします。

問合先 経営戦略室
TEL:0790-42-8700 FAX:0790-43-1800 mail:keiei@city.kasai.lg.jp

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