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所信表明(平成23年6月28日開催の市議会6月定例会において)

1.はじめに

平成23年6月28日開催の市議会6月定例会において所信表明

平成23年6月定例会の開会に際し、私の市長就任後、初めての市政運営の所信の一端を申し述べ、市議会並びに市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
この度、私は先の市長選挙におきまして、市民の皆様のご支持により当選を果たし、加西市長として4年間市政運営にあたらせていただくことになりました。
私が市政への決意を固めましたのは、対話と協調により、地域の人々の思いが伝わる市民のための市政を取り戻すべきだと強く感じたからであります。
昨年末から私は多くの市民の皆さんとお会いしました。市内の隅々まで見て歩きました。厳しい生活を強いられている多くの市民がおられることも実感しました。社会的に弱い立場にある市民の皆さんからの施策の充実を求める気持ちも強く受け止めました。

2.市民一人ひとりの絆を取り戻す

3月11日に発生した東日本大震災は、「くらしの安全・安心」や「地域の絆」の大切さを考え直す機会となりました。被災地域の皆様には心からお見舞い申し上げますとともに、この大震災は、人々を守り育てる「地域社会のあり方」を私たちに問いかけているように思えてなりません。
今、加西市政に求められているものは、市民一人ひとりの絆を取り戻し、心を通わすことです。私たちが、共に支えあう気持ちを持ち寄り、心を一つにすることによって、はじめて住みやすいまちづくりが実現でき、その結果として「5万人都市の再生」が果たせると確信しています。

3.マニフェストの実現に向けて

市民の力を結集して市の本当の底力を引き出せば、必ずみんなが住みたいと思う魅力と活気のある市になれるはずだと考えています。
皆さんとともに、ふるさと加西の底力を最大に引き出し、市民のくらしを希望と活力に満ちたものに変えていくため、マニフェスト(選挙公約)で示した政策をひとつひとつ着実に実現していきたいと思います。
私が掲げたマニフェストの実現に向けた取組みにつきまして、主なものを順次ご説明申し上げます。

(1)子育てにやさしい環境を整える

まず、第1に子育てにやさしい環境を整えます。
安心して適切な医療を受けられるように、現在小学3年生までの通院医療費の助成を中学3年生まで引き上げます。第2子以降の保育料の無料化や、市独自の不妊治療への助成を新設するなど、助成の拡充をめざすことにより、子育て世帯の負担を減らし、将来を担う子どもを生み育てる環境を整えます。
また、市内4中学校のうち1校のみで実施されている給食を、残りの3校にも広げ、小中学校全校での完全実施をすることにより「食育」の意識を高め、「地産地消」を推進し、子どもたちの健全な発育を支援します。これは避難者への食事の提供という面から「災害時の備え」にもなります。
このような子育て支援を行うことにより、子育てにやさしい環境を整え、「5万人都市の再生」をめざします。

(2)人にやさしい福祉の推進

第2は、人にやさしい福祉を推進します。住んでみたいまち、住み続けたいまちをつくるためには、誰もが住んでいて安心と感じるまちづくりが必要です。生活していくうえで、困ったことが生じたときにみんなで支えあう仕組みが福祉です。そのために、乳幼児から高齢者まで年齢に応じた福祉施策、病気や障がいになったときに必要な福祉施策など、求められるときに必要なサービスが提供できるようにきめ細やかな福祉施策を推進します。
特に、小学校区を中心に、地域のつながり、人と人との絆を大切にする地域づくりを進めます。子育て支援や虐待防止、高齢者の見守り、障がい者の社会参加などの課題解決のためには、地域の理解と協力を欠かすことができません。こうした地域における基盤づくりとともに、必要な福祉サービスがコーディネートできる体制の整備を進めることで人にやさしい地域づくりをめざします。
また、市立加西病院を中核とした地域の医療連携の推進、医療従事者の確保と支援体制の充実を図り、保健、医療、福祉を一体的に推進する地域包括医療の実施等、市民の皆様が安心できる医療体制を構築します。

(3)希望にあふれた特色ある学校づくり

第3は、希望にあふれた特色ある学校づくりです。小中学校は子どもたちの義務教育の場であると同時に、地域住民の交流拠点として地域の中心的役割を果たしてきました。
また、東日本大震災の被災地でも、防災拠点としての学校に、多くの方が避難し、命が守られました。防災拠点は、高齢者や障がい者、子どもが歩いて避難できる場所にあるべきです。誰もがその場所を知り、緊急時に即座に思い出す施設は、学校をおいて他にはありません。
統廃合ありきではなく、地域の力を生かし、子どもたちの未来への希望にあふれた特色ある学校づくりを進めます。

(4)活力ある地域の創造

第4は活力ある地域の創造です。活力ある地域を創造するために、人、モノ、カネが循環するシステムをつくり、商業の振興と地場産業の育成を進め、地域経済の活性化をはかります。
加西市の人口増対策として、まず加西市最大の懸案事項である土地利用問題を、国、県と連携し調整区域内での建築規制の緩和に努めます。あわせて、安価で優良な宅地の供給が進む仕組みづくりを行います。
また、県とも協議しながら、新たな工業団地を開発し、地元企業が進出しやすい区画整備に努め、新規企業の誘致と地元・正規雇用を行う企業への優遇策を実施します。
さらに、オフィスやサービス業など新規産業の誘致、ふるさとハローワークの設置など、若者や女性に魅力ある働く場所を拡充するとともに、人口増に向けて、近隣市町はもとより、阪神間への通勤・通学の利便性向上を図るため、高速バスや路線バスの拡充を推進します。
また、市民生活や経済活動の負担軽減を図るためにも水道料金の20%値下げをめざします。
農業施策については「食える農業」を確立し、「農業の雄」加西を復興します。加西市の農業には、水稲、花卉、野菜や施設野菜などで、優れた専業農家や多くの集落営農の取り組みがあります。
農村の良さを再認識し、多様な農家が共存し、安心して住み暮らせる「ふるさと加西」の美しい自然や景観を生かしたまちづくりを進めます。

(5)真の行財政改革

第5は、マニフェストの実施に際して、最も困難な課題、財源を確保することから始めなければなりません。
今年度中に24年度を起点とする33年度までの10年計画の行財政改革プランを策定し、市民合意を得たいと考えています。そして、4年間集中的に人口増対策に取り組むための財源を確保するとともに、持続性の高い行財政改革を進めます。市役所機構の見直しを積極的に行い、市民の安心・安全を守る体制を確立したうえで、総人件費の2割削減もめざしていきます。
行財政改革に関する公約を実現していく決意の表明として、先ず私自身の報酬・退職金の30%カットを行います。これまでの形にこだわらず、行政経験があるからこそできる本当の市役所改革を進めます。
そして、市民の思いが実現されるシステムづくりに向け、まちづくり条例を制定し、市内11小学校区に「地域ふるさと創造会議」をつくり、市民と行政とが連携した新たなまちづくりを進めます。

4.最後に

豊かな農地や里山に恵まれた“ふるさと加西”は全国に誇れるすばらしいまちです。地理的にも、産業拠点としても安定した条件を備えており、勤勉で実直な市民性は、健全で良好な地域社会を築いています。このふるさと加西のすばらしさを、未来の子や孫たちに残していかなければなりません。
冒頭でも述べましたが、今、加西市政に求められているものは、市民一人ひとりの絆を取り戻し、心を通わすことです。それがあってはじめて、「5万人都市の再生」が果たせると確信しています。
選挙の中では、あらゆる集会で市政運営に臨むにあたっての決意を3点表明してきました。一点目は「組織を有効に働かせること」、次に「対話と協調により調整点を見出し、着実に施策を実現すること」、最後に「私の心を捨てて公に徹すること」です。
そのことによって市民の皆さんと共に、ふるさと加西の底力を最大に引き出し、市民のくらしを希望と活力に満ちたものに変えていくことをお誓いします。
以上、今後の市政運営に対する所信の一端について申し述べさせていただきました。議員各位並びに市民の皆様方の深いご理解とご協力を賜りますよう衷心よりお願い申し上げ、私の市長就任のご挨拶並びに所信表明とさせていただきます。

問合先 ふるさと創造部 秘書課
TEL:0790-42-8701 FAX:0790-43-0291 mail:hisho@city.kasai.lg.jp

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