第15回「愛の詩」

佳作

題名/イジメが昇華した
氏名/福田 大助


「死にたいと思った。」

A子のイジメられていた時の気持ちだ。外見を罵るあだ名をつけられた。教室内で足をかけられて転ばされた。教員の目が届かない所でイジメは執ように繰り返されていた。

発覚したのは友人のN子の証言のおかげだった。

「先生、A子が男子にイジメられています。」

担任の私に訴えてくれたのだ。彼女は悩んだに違いない。加害男子に伝われば、自分がターゲットにされるからだ。それでもA子の友達として放っておけなかったのだ。N子の勇気に応えないといけない。

男子生徒二名を呼んだ。イジメを叱り目を見て諭した。同時に学級の雰囲気を変えようと心掛けた。毎日学活の時間に話をした。男子と女子の仲のいい、温かいクラスを作ろうと繰り返した。

一年が過ぎた。校内マラソン大会があった。信じられないことを目撃した。

A子が個人の部で走っていた時だ。

「A子ファイト!A子がんばれ!」

あの男子生徒二人が、A子を懸命に応援しているのだ。

「涙が出る程うれしかった」

翌日A子は生活ノートに記してきた。

生徒達は成長していた。イジメは友情へと昇華した。最高の日になった。

 

問合先 ふるさと創造部 人権推進課
TEL:0790-42-8727 FAX:0790-43-1380 mail:jinken@city.kasai.lg.jp

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