第15回「愛の詩」

佳作

題名/二十一×三百六十五
氏名/山口 真奈


『産んでくれて ありがとう
育ててくれて ありがとう
素晴らしい姓を名乗らせてくれて    ありがとう
素敵な名前を ありがとう
厳しく叱ってくれて ありがとう
わがまま聞いてくれて ありがとう
夢を追わせてくれて ありがとう
背中を押してくれて ありがとう
負けず嫌いにしてくれて ありがとう
人にやさしくできる人間にしてくれて  ありがとう
美味しい料理を ありがとう
帰る場所であってくれて ありがとう
暖かい家を ありがとう
二十一年×三百六十五日 ありがとう
この「ありがとう」を直接言える素直さはまだないけれど、
これからもよろしくお願いします  
娘より』

二十一歳になった日。普段自分からはしないメールで、そんな詩を書いて両親へ送った。

頑固者で素直じゃない、母似の私。運動神経が良くて自由人な、父似の私。
去年は、成人式と重なってバタバタしてて、改まって感謝することが出来なかった。
「振り袖姿が感謝の証拠ね。」なんて、冗談で笑ったけど、本当は、改まることが恥ずかしかっただけなんだ。
きっとそれすらも、わかっていたんだよね?さすが、私がずっと尊敬している人物だ。

それから三十分くらいして、母から来た絵文字だらけのメール。愛がたくさん詰まった、ラブレター。

『お父さんとお母さんのとこに生まれて来てくれてありがとう。どんなに幸せか、語り尽くせない。素直じゃないのはDNAかなぁ。でも、優しい子に育ってくれてありがとう』

…こちらこそ、ありがとうだよ。一人暮らしの部屋で、そっと呟いた。

 

問合先 ふるさと創造部 人権推進課
TEL:0790-42-8727 FAX:0790-43-1380 mail:jinken@city.kasai.lg.jp

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