第15回「愛の詩」

佳作

題名/とうちゃん
氏名/村田 健太


とうちゃん、大好きなとうちゃん。

五年生になってすぐに、横浜に転きんで別べつに住むことになった。

玄関のくつがそろってないとか言葉使いが悪いとか、いつもうるさい事ばかり言うので「やったぁ」と思った。でも、荷物をまとめはじめ、どんどん家からとうちゃんの物が箱の中につめられてなくなってしまうと、さみしい気持ちがいっぱいで、ほほに水が流れてくる。会おうと思えばいつでも会えるし、電話やメールもある。でも、ぼくにとってとうちゃんがいないという経験は初めてで、夜になって当り前のように帰ってきたとうちゃんが帰ってこない。となりにいつもあった布団がないと、やっぱりつらい。とうちゃんと学校であった事をしゃべったり、本を読んでもらったり、勉強を教えてもらったりしていた。特にいっしょに入るお風呂は楽しみで、ぼくの体をゴシゴシ洗ってくれる。そばにいなくなって初めて、ぼくはとうちゃんのことが大好きだったということを思い知った。

はやく帰ってきてぼくのそばにいてください。今度いっしょにお風呂に入ったらぼくがとうちゃんの体ゴシゴシ洗ってあげるね。

それまでできるだけ涙を流さないように、とうちゃん、ぼくがんばるからぁ。

 

問合先 ふるさと創造部 人権推進課
TEL:0790-42-8727 FAX:0790-43-1380 mail:jinken@city.kasai.lg.jp

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