第14回「愛の詩」

佳  作

題名/やっと気がついた
氏名/小田 慶喜


このごろ、息子たちに教えてもらうことが増えたような気がする。
今まで、自分で決めて家族を引っ張ってきたと思っていた。
でも、ほんとうは後ろから押されていたんだな。
妻はあきれて、今頃気がついたのと微笑んでいる。

このごろ、立ち止まって振り返ることが多くなったような気がする。
今まで、後ろなんか振り返らず立ち止まりもせず走ってきた。
でも、ほんとうはぐるぐる同じところを回っていたのかもしれないな。
妻はあきれて、伴走者も疲れるのよと微笑んでいる。

このごろ、何か夢を見ていたような気がして考えるのだが思い出せない。
今まで、見た夢なんてすぐに忘れるものと気にしなかった。
でも、溜まったものが毀れ出しはじめたのかもしれないな。
妻は時々、何か辛い夢でも見ていたの苦しそうよと話す。

このごろ、外食よりも家庭料理が美味しいと思うような気がする。
今まで、出されたものに文句を言わない私だと思っていた。
でも、妻が好みを知り尽くした手料理だったのかもしれないな。
妻はあきれて、みんなに合わせる苦労が楽しいのよと話す。

このごろ、家族のやさしさがうれしいなと思うことが多くなった気がする。
今まで、不満を感じたことも無いけれどとにかくうれしい。
でも、何も変わっていないのよと妻も息子たちも話す。
家族はあきれて、やっと気がついたんだ成長したねと笑う。

 

問合先 ふるさと創造部 人権推進課
TEL:0790-42-8727 FAX:0790-43-1380 mail:jinken@city.kasai.lg.jp

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