第14回「愛の詩」

佳  作

題名/最愛の弟へ
氏名/しおり


君が産まれた時、私はまだ11ヶ月だった。その日から私は「お姉ちゃん」と呼ばれた。
私よりも小さな君と遊ぶのがとても好きだった。母にばれないようにいたずらするのが好きだった。

でも君は私とは違う幼稚園へ行った。 「あの子はね、自閉症なんだよ。君とは違うんだ。」小さな小さな私にはよく分らなかった。君がしゃべりだすのが遅いのも、パニックを起こすのも、違う幼稚園へ行くのも、すべて分らなかった。

そんな私は君が嫌いになっていった。何を言っても分かってくれなくて、なのに両親は君に甘い。私は君がどんどん嫌いになっていった。

でもね、気付いたんだ。君が悪いんじゃない。すべては自閉症だからだ。それに気付けた私は君のことが大好きになった。「今までゴメン。」「私の弟になってくれてありがとう」君に言ったって分らないかもしれないけど、私はこれからもずっと君のお姉ちゃんだよ。そして君の一番の味方で、世間が君のことを差別するなら、私が君を守るよ。

ゲーム好きの運動神経バツグンの最近おっさんぽくなった君は、私の最愛の弟です。

 

問合先 ふるさと創造部 人権推進課
TEL:0790-42-8727 FAX:0790-43-1380 mail:jinken@city.kasai.lg.jp

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