第14回「愛の詩」

佳  作

題名/てっちゃん
氏名/キセキ


神様が決めたのか、自分で選んだのか、お兄ちゃんの次の年に産まれて来てくれた、てっちゃん。

「僕も、行かへんで!」泣き出した…

産まれて間もない時から、お兄ちゃんの病院の付き添いが多かった、てっちゃん。

気が付けば、お兄ちゃんに噛まれて、よく体に歯形が残っていた、てっちゃん。

お兄ちゃんと一緒に行き始めた保育園
ある日、友達のお姉ちゃんが欲しいと言い出す、てっちゃん。その時は、何も言えなかった…
そんなてっちゃんは、自分の事で一生懸命
お兄ちゃんの事は、知らん顔だったのに
今は、おやつの時間にも、お友達と手をつなぐ時にも来れる時には、お兄ちゃんの側に来てくれる
先生に褒められた、てっちゃん。

出掛けた時、すぐ戻ってくるから、車で待っててと言うと「兄ちゃん、行きたい言うてる!」
お兄ちゃん、何も言わないのに… 怒ってた、てっちゃん。
ウロウロするお兄ちゃんの右手を一生懸命両手でつかみ嬉しそうに、先を歩くてっちゃん。
エレベーター大好きな、お兄ちゃん。
運動会前に、買い物に行った場所でエレベーターめがけ もうダッシュ! それを見た、てっちゃん。
「兄ちゃん、運動会金メダルもらえるで!」
自分の事の様に喜んでいた てっちゃん。

てっちゃんとお兄ちゃん 相手の持っている物が良いらしく、最後には、泣きながら取り合い
「兄ちゃん きらいや!」
走っていく てっちゃん。

田んぼの土手を上がる時、上から
「兄ちゃん、つかまれ!」
一生懸命手を出して、引っ張り上げてくれた、てっちゃん。

お兄ちゃんから話しかける事はないのに… いつも
「兄ちゃん、兄ちゃん」
話しかけてくれる、てっちゃん。

お兄ちゃん、皆と一緒の小学校へは行かないねん
お喋りの練習する小学校へ行くねん。伝えると
「兄ちゃん、一緒の小学校行かへんの?」
「僕も、行かへんで!」泣き出した てっちゃん。
ありがとう。
てっちゃんが、小学校へ行く時は、上からは引っ張り上げれないけど、

お兄ちゃんと一緒に後ろから押してあげるからね。

 

問合先 ふるさと創造部 人権推進課
TEL:0790-42-8727 FAX:0790-43-1380 mail:jinken@city.kasai.lg.jp

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