第12回「愛の詩」

佳作

題名/温もりの詰まった座布団
氏名/高田 新一


北海道の冬は厳しいです。駅で汽車を待つ間、冷え切った体を暖めるためみんな自然と寄り添い、待合室の真ん中にあるストーブに、かじかんだ手をかざします。「冷えるね〜」「そうだね〜」見知らぬ同士が声を掛け合っています。体を縮めて堅い木のベンチに座りながら、「座布団があったらいいのに…」と感じている人は少なくありません。でも、誰か知らない人のためにわざわざ自分が手間隙をかけてまで…、と普通は思ってしまいます。ある駅のそんなベンチに、いつのまにか手作りの座布団が敷き詰められていたことを新聞で知りました。あなた達お年よりの女性が集まって、何日もかけて縫い上げたそうですね。一つひとつのその座布団には、さまざまな苦労と人の情を知った、たくさんの優しさと思いやりが詰められているのだと感じます。やわらかな座布団に腰掛けたとき、そのぬくもりはきっと心の奥まで温めてくれるに違いありません。これからは、そちらの街のように人口の半数以上をお年寄りが暮らす地域がますます増えていくことでしょう。他人の幸せが自分の幸せと思えるような、そんな心が広がれば、そこは、すてきな笑顔のたえない元気な街。今も誰かが、心のこもったあなた達のぬくもりに温められていることと思います。

問合先 ふるさと創造部 人権推進課
TEL:0790-42-8727 FAX:0790-43-1380 mail:jinken@city.kasai.lg.jp

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