第10回「愛の詩」

優秀賞

題名/母へ
氏名/小関 初恵(大分県)


「あんたより、体の不自由な人は、沢山いるよ。それでも、一生懸命、生きている。」

この言葉を聞きながら、今日まで、頑張ってきたような、気がします。

二才の時、小児マヒによって右足に障害があり、いつも、あなたは、自分を責めた。

私が、中学生の頃「学校に行かない!!」と言った時、険しい四キロの山道を、私のカバンをもって「もう、ここでいいよ」と言っても「もう少し」といいながら、とうとう、学校まで、来てしまったことが、たびたびだったね。

「あんたが死にたいと言うのなら、一緒に死のうか」と言って泣いていた。私も泣いた。

私は嬉しかったから泣いた。

私のために、つらい思いをし、悲しんでいる。私ひとり苦しいのではなかった。

「もう泣かない。どんな事があっても。」と心に決めました。でも、もう一回泣いたね。

私、二十四才、恋をしました。

相手も、私の事をよく理解して約束していたのに、両親からの強い反対があり、理由は私の体の事だった。私は結婚をあきらめた。

その時二人で涙がかれるまで泣いた。

あれから三十四年、あなたは七十八才、私五十八才の今、思います。

死ななくて良かったと。つらい事が沢山あったけど楽しい事もあった。

お母さん、長生きして下さい。

こんどは、私があなたを守るから。

「ありがとう」そして「まだまだよろしく。」

 

問合先 ふるさと創造部 人権推進課
TEL:0790-42-8727 FAX:0790-43-1380 mail:jinken@city.kasai.lg.jp

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