第9回「愛の詩」

佳作

題名/不器用な父の後姿に、私は
氏名/雅  憐(埼玉県)


わざわざ、こっち来てまで、引越しの手伝いをしてくれてありがとう。これから私、不安だけど、ここでやっていくね。

お父さん。
「おまえは、何一つうまくできない。一人前の大人じゃない。」が口癖だったお父さん。でも、引越の時は、何ひとつ口に出さずに黙々と作業を手伝ってくれたね。私は感謝の気持ちと申し訳なさで胸がいっぱいでした。

お父さん。
お父さんが、車で帰ろうとしていた時、「達者でな。」と、冗談まじりに言ったでしょ。あの時は、私、涙をこらえることができたんだ。でも、お父さんの乗った車が走ってこの場から離れるにつれ、涙が止まらなくなってしまった。その後、エレベーターに乗っている時にね。お父さんは最後まで私と目を合わせなかったことを思い出したの。なんて不器用な優しさなんだろうと思ったら、涙に拍車がかかったよ。(笑)

とにかく、いろいろありがとう。お父さん。
私、頑張ってみるよ。

 

問合先 ふるさと創造部 人権推進課
TEL:0790-42-8727 FAX:0790-43-1380 mail:jinken@city.kasai.lg.jp

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