第8回「愛の詩」

審査講評

「愛の詩」の審査を終えて

今年も、県内はもとより全国各地から、また外国からも、すばらしい「愛の詩」が寄せられました。応募総数も千七百十二点と昨年を大きく上回りました。

例年のことですが、子から親へ、親から子への熱き思いを綴ったものが数多くありました。亡くなった親への思慕の詩、音信の途切れた子への親の思い等、それぞれの置かれた状況や、その表現の仕方は様々ですが、どの作品も読む人の心を打ちます。

今年の作品の特徴をあげると、次の3つになります。

一つはさりげない日常生活の中から生まれた作品が多かったことです。
厳しい現実から逃れようと久しぶりに母に電話をする娘。ただ母の声が聞きたくて、精一杯の明るさで電話したのに、「何か、辛いことでもあったの」と訊ねられ、思わず涙してしまったという話。
故郷の両親から送られてきたじゃがいもで、心を込めてコロッケを作り子供達に食べさせた話。バスの中で出会ったお腹の大きな人に席をゆずった事。日々の暮らしの中の感動を詩にしたものが多かったと思います。

次に、やはり今問題になっている許されないいじめや、あってはならない子供の自殺等についての作品もありました。友だちの勇気のある忠告でいじめをやめることができたという子供の頃の思い出の詩がありました。

また、高齢の人達、父母や祖父母への尊敬や思慕の気持ちをうたったものも多かったと思います。

この加西市が募集する「愛の詩」も今年ではや8回目になります。年々応募の作品が増加しているのは事実ですが、内容も一層充実してきているように思います。
このたくさんの作品を読んで、詩を創るということは、とりたててよい作品を作ろうと努力するより、日ごろ心に去来するおもいを素直に言葉にしてみることが大切なのではないかと強く思いました。書き留めたことは、その人にとっての大事な心の記録となります。そして、その日々の喜びや悲しみの詩は、その人の新たな人生への大きな糧ともなり得ます。

新たな挑戦を期待して講評とします。

(元兵庫県人権教育研究協議会会長)
山本 允

 

問合先 ふるさと創造部 人権推進課
TEL:0790-42-8727 FAX:0790-43-1380 mail:jinken@city.kasai.lg.jp

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