第7回「愛の詩」

佳作

題名/母の匂いがする町
氏名/河ア 美和子(兵庫県)


加西に産まれ、育ち、学び、恋をし、私にとって加西は母の懐です。

物の不自由な時代にもかかわらず、自分は食べず、私達を育ててくれた母、二年前に他界してしまいました。
人に迷惑をかけるな、人を恨むな、感謝の心を持て。
この言葉が母の口癖でした。自分の命が枯れる迄、私達、子供の事を心配し、案じてくれた、やさしい母親でした。

私は加西から二十分程離れた所に住んでいますが、母の顔が見たい、逢いたい、悲しくてどうにもならない時、切なくて人に話せない時、必ず加西の五百羅漢さんを訪ねます。
そして亡き母に似た仏様の顔を捜します。
色んな表情を持つ仏様を見ていると、気持ちが落ちつき、安らぎ、母との思い出が走馬燈のごとく、体中をかけめぐります。そして両手を合わせていると、涙が止めどなく溢れてきます。そして「お母さん」と呼ぶのです。
母に似た仏様は、私を見て、やさしく頬笑んで、私にこう言って下さるのです。
「人間だれでも生きていると、苦しみや、悲しみを多々味わうのです。元気を出して頑張りなさい。」
と私を励まして、仏様は言って下さるのです。

北条の羅漢様は、私の心の故郷なのです。心も身も安らぐ場所なのです。

ありがとう加西、ありがとう北条、ありがとう羅漢様、大好きな加西市に産まれて私は誇りに思っています。

 

問合先 ふるさと創造部 人権推進課
TEL:0790-42-8727 FAX:0790-43-1380 mail:jinken@city.kasai.lg.jp

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