第7回「愛の詩」

佳作

題名/誇りある仕事
氏名/田中 美枝子(京都府)


「暴走車、警官はねる」、朝刊に載った小さな見出し。その中にあなたの名前を見て、ビックリしました。

「人々の為に役立つ仕事をしたい。」親子三代続いた商家を捨て、警察学校に入校したあなたでした。が、第一線での晴の姿を夢みて、意気込んでいたあなたにとって、現実は非情な迄に厳しかったようですね。交通違反を取り締まる時は、脅迫まがいの罵声を浴び、交番勤務の時は、泥酔者の保護や、喧嘩の仲裁等々、あなたの理想に燃える心だけでは、対処しきれないものばかりでした。

包帯姿の痛々しいあなたを見て、思わず、
「こんなあぶない仕事、すぐにやめて!」と、叫んでいました。
「母さん、私があの時、立ちふさがらなければ、多くの死傷者を出していたと思う。心配かけた事、お詫びします。けれど、私はこの仕事に誇りを持っています。」

損得勘定抜きで、体を張れる天職に巡り会ったあなた、もう何も言いません。けれど、私のたった一人の娘よ。愛しています。
元気でいて下さい。

 

問合先 ふるさと創造部 人権推進課
TEL:0790-42-8727 FAX:0790-43-1380 mail:jinken@city.kasai.lg.jp

Page Top