第7回「愛の詩」

佳作

題名/かわいい宝もの
氏名/石 知枝(大阪府)


丁度一週間前、突然、嬉しいニュースが舞い込んで来た。

「来年六月十八日が予定日だよ。」
息子からの電話だった。赤ちゃんが生まれて来るのだ。ずっとみんなで待っていた幸せだ。結婚して四年。
「ほんとうに嬉しいんだ。」
という息子の声は弾んでいる。

今は赤ちゃんがお母さんのお腹の中で安定するのを静かに見守っているという。
二人共、良いお父さん、良いお母さんになりそうだ。
「僕に似たら泣き虫になりそうだ。」
と息子が笑いころげている。
「お母さん似だと鼻が高くっていいね。」
と私も一言。
息子にとっては、守りたい人がひとり増え、頑張り甲斐があり幸せも二倍だ。ほんとうにおめでとう。

新しい命、新しい家族、赤ちゃん。何てキラキラした美しい響きなんだろう。
私はあの時、感動して少し泣いてしまったことを決して忘れないでおこう。舌っ足らずを改め、正しい日本語を話してあげられるよう今から練習しておくつもりだ。そして、無事に生まれて来てくれることを祈りながら待っていよう。

夫も口数こそ多くはないが、嬉しくてたまらないのだ。まるで思い出したかのように急にカメラの手入れを始めている。どんな表情もどんな動作も全部写したいのだろう。

こんな晴れ晴れとした気持ちで暮らせるなんて夢のようだ。

そうだ。大急ぎで田舎のおじいちゃんとおばあちゃんを驚かせに行ってこよう。

 

問合先 ふるさと創造部 人権推進課
TEL:0790-42-8727 FAX:0790-43-1380 mail:jinken@city.kasai.lg.jp

Page Top