第6回「愛の詩」

佳作

題名/手
氏名/中下 重美(兵庫県)


年の暮れが近づいてくると
毎年田舎から小包が届いた
箱を開くとふわっーっと
おひさまをすった藁の臭い
祖父がつくった 大小のしめなわ
せまい我家には余るほどたくさんある
息子の三輪車用のかわいいしめなわを手にとる
陽の当たる縁側で器用な手つきで縄を結う
祖父の姿が浮かんでくる
いまは もう 祖父からの小包は届かない
輪っかのしめなわをつくってみた
何度も解きながら
赤い梅の模様のきれいな千代紙で飾りつけして
なかなか うまくできた
擦りあわせて赤くなった熱い
手のひらをみていると
不思議だな
なんだか 力が 湧いてくる

 

問合先 ふるさと創造部 人権推進課
TEL:0790-42-8727 FAX:0790-43-1380 mail:jinken@city.kasai.lg.jp

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