第6回「愛の詩」

優秀賞

題名/母へ唄う
氏名/河野 豊己(神奈川県)


夕暮れの時俺の手を引いて帰る母さんの右手

凄く荒れていたけど心地よくって

凄く冷たかったけど温かかった

愛されてないと寂しいから非行に走った中学生時代

毎日友達の家にたむろして帰るのは深夜近く

帰るとテーブルの上には晩飯があって母が起きている

おかえりと言って寝室に向かう親におやすみの言葉一つでない

毎日早起きして弁当を作ってくれる母さんの手料理

凄く薄味だけどおいしくって

凄く雑だけど愛を感じた

初めて一つのことに夢中になった高校時代

ミュージシャンに憧れて毎日公園に行ってはギターを弾いていた

十八歳の誕生日に母がプレゼントしてくれたギター

顔のしわが増えた母に恥ずかしくてありがとうの言葉一つでない

でたのは親の前で見せたことのない涙だった

だから母への想いをギターに乗せて唄った

凄く愛してるありがとう

凄く感謝してるありがとう

 

問合先 ふるさと創造部 人権推進課
TEL:0790-42-8727 FAX:0790-43-1380 mail:jinken@city.kasai.lg.jp

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