第5回「愛の詩」

佳作

題名/愛すべき子供たちの心
氏名/とも君のとうちゃん(滋賀県)


子供たちの会話が聞こえてきました。父親の仕事の話で盛り上がっているようです。
子供たちは無邪気に学校の先生、会社員、バスの運転手など、様々な仕事を口にしています。と、その時、一人の子供が、
「うちのとうちゃんは、ゴミを拾っているんだ」
と言ったのです。その場にいた大人たちは、嫌な空気を感じました。今までの楽しい会話とは違う空気を感じずにはいられませんでした。
 さすがの子供たちも「ゴミ拾い」という意外な言葉に、戸惑いの色をかくせません。
そんな中、一人の子供が発した
「そんなの仕事じゃない」
という一言をきっかけに、楽しかったはずの会話が途絶えました。とっさに「何とかしないと」と大人たちの誰もが思った瞬間、その子が口を開きました。
「凄いだろう。まねできないだろう。みんなのためにがんばっているんだぞ」
いじめにつながらなければ良いのに、という大人たちの心配は徒労に終わりました。その子の自信に満ちた一言が、すべての不安を掻き消したのです。子供たちの社会は、大人たちの社会と違い、純粋であり、美しいものであることを教えられました。大人の余計な心配をよそに、懸命に自分の父親とその職業に誇りを持つことを訴えることが、他の子供たちに受け入れられたのです。大人では到底まねのできない、汚れを知らない子供たちだけが可能な素敵なやり取りに感動しました。
このまま大きく育って欲しい。
すべての子供たちに伝えたい言葉です。

 

問合先 ふるさと創造部 人権推進課
TEL:0790-42-8727 FAX:0790-43-1380 mail:jinken@city.kasai.lg.jp

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